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仕事も恋も上手くいかないつき子は、ある晩、ガラクタばかりの骨董品屋に迷い込む。そこは古道具に秘められた“物語”を売る店だった。未亡人を未来へと導いた時刻表、母と娘の拗れた関係を解いたレース、居場所のない少女に特等席を与えた椅子……。人生の落し物を探して、今日も訳ありのお客が訪れる。つき子もまた、ある指輪を探していた。
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Posted by ブクログ
久しぶりに谷瑞恵さんの本を手に取った。 読むと優しい時間が流れるような気がして、するする読んでしまう。 タイムテーブルのお話、好きだなぁ。 吉田大助さんの解説、今の私に必要なことが書かれていた。使わないけれど大切なもの、捨ててはいけないものもあるな…ということ。 断捨離しつつ、必要なもの、大切なも...続きを読むのを把握してモノとの付き合い方を考えたいと思った。
一つ一つの話が読みやすく、ちょっと切なくなるけどほっこりする話だった。 登場人物の人間関係も見てて感情移入しやすいので気持ちよく読めた。
手に取った品物と手に取ったお客さん、骨董屋のおじさんが、その品物が生まれてから今までの事を語り始める ガラクタにも最初はあったんだよね
単行本でも読んでいましたが、文庫版で出たので改めて読んでみました。 当時読んだ時よりも胸にしみるというか、前よりも面白く感じました。 人と物との繋がりを大事にしたいですね。
名前とは裏腹にツキのない人生を送っていたつき子が道に迷って出会ったのは、がらくただらけのトランクを持ったひとりの老人。 そのがらくたは彼が営む骨董店の商品で、彼はそれを売るたびにがらくたたちの物語を聞かせるのだ。そして不思議とその物語は、買った人たちの心に響きわたってゆく…。 がらくたが語る自分の...続きを読む物語という視点が童話のようで、またその内容も暖かさに満ちています。そのうつつとは離れたやさしい物語によって、現実の生活に悩む人々の苦しさがやわらいでゆくので、とてもほっとさせられるというか、しみじみと良かったなあと思わせてくれるのです。 親と子の複雑な関係や過去の軽くはない出来事も描かれていて、ただやさしいだけの物語では終わってはいません。それでも、がらくたをきっかけに、前へ進む力を得られた主人公たちを自然と応援したくなるような、そんな気持ちにさせてくれるやさしさがいっぱいのお話だと感じました。
アンティークでもない、ただ古いガラクタとそれにまつわる物語。たっぷりとうさんくさいけど、なんかいい。主人公があまりに普通で特別感を感じないせいか、何となくぼんやりとした感じになってしまっている印象です。
仕事も恋も上手くいかないつき子は、ある日、 道に迷い、一軒の骨董屋に辿り着く。そこは、 モノではなく、ガラクタに秘められた”物語”を 売る店だった…。
あまり面白くはないと思いながら、続きが気になりスルスル読んだ。物が語ると書いて物語。それぞれのモノにもちゃんとした物語がある。モノを大事にしようと思った。 色々な人間関係も交わりながら、最後の方は少し興味深く読めたかな。
それぞれの古道具に秘められた物語に身近なちょっとしたものにはどんな物語があるのかなって想像してわくわくしました。 古道具に秘められた物語をきっかけにそれぞれがかわっていく様子にも心うたれました。
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谷瑞恵
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