おクジラさま ふたつの正義の物語

おクジラさま ふたつの正義の物語

1,683円 (税込)

8pt

大ヒットドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の佐々木芽生監督が、同名映画の取材をもとに書き下ろしたノンフィクション。和歌山県太地町。映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞して以来、「くじらの町」として400年の歴史を持つこの漁師町は、シーシェパードを中心とした世界中の活動家たちから集中非難の的に。歴史・宗教・イデオロギー、自分と相容れない他者との共存は果たして可能なのか。小さな町に押し寄せた、クジラを巡る大きな衝突。

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おクジラさま ふたつの正義の物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月18日

    【動機】
    ・捕鯨にまつわる対立の歴史・概要を知りたくて

    【感想・思ったこと】
    ・めちゃくちゃ面白い!!!!!
    ・クジラの話にとどまらない。
    - 捕鯨にまつわる問題と対立の概要と本質が掴める
    - 鯨を軸に見る、歴史・宗教・価値観・メディア論
    - なぜ人は争うのか?考えさせられる
    ---
    ・「強...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月05日

    歴史や伝統、食文化はイデオロギーやアイデンティティにも繋がる。
    イデオロギーやアイデンティティの対立。ネット上で見受けられる論争、最近では『温泉むすめ』であるとか、に余りにも似ている構図。
    感情は無視できないが、感情だけでは暴走してしまうこともありえる。理論と考察は欠かせない。どちらが正義か、どちら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月21日

    いや、これは大変な力作にして名著。感情的になることなく、個人の偏見や思い込みに走ることなく、反捕鯨・反イルカ漁と漁民や反捕鯨と対する側の状況、主張、活動を大変に公平に取材・考察され、各テーマごとにドキュメンタリー的にまとめられていて、この問題についての理解に大変に勉強になった。
    捕鯨問題は異文化理解...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年06月07日

     奇妙な題名と表紙のイラストが、なんとなくユーモラスな雰囲気を醸し出しているが、いたって真面目な、そして極めて有益な本である。イルカを含む捕鯨について日本が強く非難されているのは周知のことだが、捕鯨を糾弾する側も、維持しようとする側も、それぞれの立場で鯨を大切にしていることが、本書を読むとよくわかる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月18日

    本当に中立的なドキュメントとは何なのか、よく吟味された本。色々と怒りや許しがたい感情が込み上げて来たりもするが、それらも取り上げつつも個人の意見は表明せず、読み手の判断に預ける姿勢は素晴らしい。

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    Posted by ブクログ 2017年09月03日

    この本も今週末公開する映画も、映画『ザ・コーヴ』の反証ではない!
    捕鯨に関わる二つの立場(正義)とその対立から、それを公平(中立)に見ることがいかに難しいかを浮き彫りにする。
    著者であり、監督でもある佐々木女史の苦悩に、読んでいて共感してしまう。
    相手にうまく伝わらない、受け入れてもらえない、責めら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月01日

    イルカの追い込み漁の町、太地。隠し撮りでセンセーショナルに動物愛護を訴えたアカデミー賞受賞作「The Cove」。静かな海沿いの町は、それ以降365日海外NGOのカメラ、動画のアップにさらされ続けている。

    「アメリカ人は自分で考える訓練を受けている。だから情報があればきちんと判断する。太地の人たち...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月17日

    『ザ・コーヴ』という映画によって、自分たちの意思とは無関係に世界中で有名になってしまった、和歌山県太地町のクジラ漁が題材の作品。

    世界各地でクジラを獲って生活している人々は大勢いるが、なぜ太地町が特別目の敵にされるのだろうか。その大きな理由として、獲物を沖から大量に追い込むという漁法、そして捕殺の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月16日

    映画を観てから読んだので、すごく入ってくる。
    佐々木監督がよく言ってた、正義対正義の話や中立という言葉を自分なりに考えさせられる。

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    Posted by ブクログ 2017年12月01日

    「ザ・コーブ」を観て強い違和感を感じた著者が、より中立的な目線で太地の人々を描いたドキュメンタリー映画を制作する過程を描いたもの。

    シーシェパードがいかに自己宣伝に力を入れているかが良くわかる。

    が、環境保護派は自らが絶対善なので、対話のしようがない。

    「正義の反対は悪ではなく、反対から見た正...続きを読む

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