Dear My Baby

津雲むつみ

沙枝は弁護士の夫・勲と結婚して3年、未だに妊娠の兆しはなかった。検査の結果は勲には問題なし、沙枝の卵管がふさがっていた――不妊症に悩む夫婦の愛と葛藤をリアルに描き出した表題作他、『花を咲かせて』『ジャカランダ・ロード』の2編を収録。

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 女性マンガ
• 出版社: 集英社
• 掲載誌・レーベル: YOU
• ページ数: 230ページ
• 電子版発売日: 2017年11月01日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 48MB

[G · ★★★☆☆]

絵は綺麗ですね。

1話目は弁護士の夫とキャリアウーマンの妻。
結婚数年経つがなかなか妊娠出来ず、思い立って夫婦で検査をすると妻に問題があって…。
しかし妻は夫を愛しているし、夫も自分を愛してくれていて子供が出来なくても気長に頑張るし2人でも大丈夫だよと言ってくれたので安心した直後に夫の本から出てきた元カノの写真。
そこから妻の気持ちがガラガラと崩れていき…。

2話目は一番嫌な話でした。
結婚生活33年にして離婚した夫婦。
夫は出版社に務めながら小説を書いていて、書き上げると妻が1番目の読者となり、狭い部屋で2人で幸せを感じながら暮らしていたが、子供が産まれて子供の泣き声やスランプで夫はイライラしだして不仲になってきたりや、時には小説が売れてお金が入り出すと打ち上げ等と言っては飲みに駆り出されたりするうちに女の影が見えだしたり。
そして売れっ子作家になり収入が増えて家を建てると、仕事が不便という事で前の仕事場を残してそこでも寝泊まりすると夫は言い出す。

結果的に33年後に妻は最後の子供が結婚するまで耐えていて、三行半を出す。
奥さん、よく頑張りましたね…。
この夫、実は愛人は複数同時進行だったようで。
支え続けた奥さん、とても可哀想。
浮気者だった夫は結果的にはこの奥さんが居たから浮気をしていたようで。

結婚当初の貧乏な時代は仲良しだったのが、お金が入り出すと天狗になるって…。お金って怖い。
最後には子供たちからも嫌われてしまった父親にだけど、妻を失ってから妻がいかに大切だったかを悟ったようだが、遅すぎましたね。