無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
名著『ヨーロッパの個人主義』待望の復刊! 世界に凛と立つ日本人の「個」とは。グローバリゼーションが進む現代もなお、日本人は西洋の価値観に囚われてはいないだろうか。〈個人〉や〈自由〉といった周知の概念が、そもそもは「輸入品」である。本書では、日本特有の個と社会のあり方を、諸外国の文化との比較により考察する。いまも強い訴求力をもって読者に迫る、人間の懐疑と決断を真摯にみつめる思想家の原点。1969年の発刊以来、50版近くを重ねた名著がよみがえる。新たに三十ページを加筆した完全版。 「私はこの追加章を、2007年4月、71歳の年齢で書いている。前章までの記述は、33歳の頃であった。しかし、前章までに修正の必要を感じないのは、私が生涯いいつづけてきた個と社会との関係における個人の生き方、人間の懐疑と決断がテーマであったからで、文明や社会の観察はあくまでそれを補強する判断材料にとどまっているからである」(本文より)
...続きを読むPosted by ブクログ 2010年04月07日
1969年の講談社現代新書に加筆したもの。
30代のときに執筆した内容を変える必要はなかった、と自ら評価している。
たしかに、日本人の状況は驚くほど変わっておらず、またこの頃の西尾の筆は冴えている。
あまり覚えていないのだが、たぶん私は西尾を読んでいたのかもしれない。
そう思えるほど、ここに書かれて...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月24日
個人のエゴイズムと社会の拘束力とのあいだのバランスを問題視し、文化や社会の側から人間を探求するのではなく、人間を先に考える。これはフロイト的である。そして個人の対話力をいかに高めることができるか。衝突や闘争に身をさらし、矛盾を矛盾として保持し続ける力。そのような個なくして多様性も国際性もない。政治よ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月06日
日本の個人と社会の関係について論じた文化論。この本は1969年に出版された『ヨーロッパの個人主義』という本に加筆修正がなされたもの。西洋が個人主義を旨としながらも集団レベルになると一致団結できる一方で、日本は集団が一見まとまっていながらも同床異夢、呉越同舟である場合が多いが、それはなぜか。
明...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。