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自分にも他人にも厳しく、部下から煙たがられている吉国(よしくに)。ある日、ワケあって自分の股間をチェックしていると、高層ビルなのに窓の外から視線を感じる。顔を上げたら、そこには窓拭きの清掃員・白柳(しろやなぎ)がぶら下がっていた――!! 口止めをするべく会社を調べて会いに行くが、彼は気持ちのいい青年で、一緒に食事をすることになり……? 窓拭き職人×エリートリーマン、働く男たちの年下攻ラブ。
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Posted by ブクログ
名倉センセのコメディは、すばらしくツボにヒットします。笑わせてエロで胸キュンで、と三拍子そろっている希少な作家さん。もっと読みたくなってしまって、現在中毒症状進行中です。 タイトルからして心引かれるものがあるこの話の主人公は、ビルメンテナンス会社の窓拭き職人である25歳の白柳と、商社営業課長35歳...続きを読むの吉国。何の縁もなさそうな二人の出逢いは、「窓」です。新人女子社員に熱いコーヒーを股間にこぼされてしまった吉国は、大切なアソコが火傷していないかとトイレで厳重確認することに。すると、高層ビルなのになぜか窓の外から視線を感じてしまい… 清掃作業中だったのですね。窓を拭いている白柳に下半身露出場面を目撃されて、あわてた吉国は口封じしようと、意を決して彼に会いに行きます。意外に感じのいい白柳と意気投合して居酒屋で酒を飲んだまではいいけれど、酔いつぶれてしまった吉国。酒の勢いで、実はゲイだった白柳と一夜をともにしてしまうのです。 とにかく、この吉国がカワイイんです。日ごろは厳しくもデキる有能な課長で、真面目で堅苦しいのですが、酔うとものすごくエロカワになってしまうのです。口調もろれつが廻らずふにゃふにゃになっちゃう! そんな吉国に惚れきって、猛烈にご奉仕してしまう年下わんこの白柳が、またとってもいい攻。しらふでは冷静になってしまい恥ずかしさのあまり素っ気無くなる吉国に振り回されますが、決してめげません。その一途でおおらかな愛にとても安心させられます。 吉国だって、本心ではシロ大好きなんですが、大体自分が男を好きになったという事実を認めたくない、というか受け入れられないのです。 なのに、酔っ払うと素直な本音が出るんですよね…もう、かわいいったら。 そんな吉国ですが、抱かれても嫌悪感がなかった、というところから自分の気持ちを認識することになります。友達と恋人との区別のつけ方として、正解ですね。 男同士の関係にとまどって、ジタバタする吉国を、ひたすら愛で包み込んで目覚めさせた白柳は、ほんとに辛抱強くやさしい男だと思います。そして、恋人のためなら何でもできる行動力も頼もしくて好感。 「愛はここから」では、恋人としての交際にこぎつけた二人がまた、ぐるぐるしていて、面白いけどとってもハートフルな読後感です。 厳しい上司ともっぱらのうわさだった吉国も、恋人ができたことでカドがとれて丸くなったと会社で評判になっています。それでは部下にシメシがつかないのでイチャコラするのをお預けすることにした吉国に、白柳は調子を合わせるのですが、好きな相手に手を出せない辛さと、よもやの彼の縁談にショックを受けてしまいます。 白柳、ライバルの黒田に相談してアドバイスなんかされちゃったりしてます。 その後、彼がとった行動が…! 大爆笑でした。ものすごく愛を感じました。そのあたりの描き方がとても上手くて面白かったです。 Hシーンのエロ萌えと、お笑いの共存がここまでバランスいいのは、読んでいても楽しいです。 よくよく考えるといい年のオトナが、ありえないアホらしさで愛を語ってるんだけど、でも一生懸命で全力で相手を愛してるその真剣さに、やられてしまうんですよね。愛ですね。
自分にも他人にも厳しく、部下から煙たがられている吉国。ある日、ワケがあって自分の股間をチェックしていると、高層ビルなのに窓の外から視線を感じる。顔を上げたら、そこには窓拭きの清掃員・白柳がぶら下がっていた―― 口止めするべく会社を調べて会いに行くが、彼は気持ちのいい青年で、一緒に食事をすることになり...続きを読む……? 窓拭き職人×エリートリーマン、働く男たちの年下攻めラブ
窓拭き職人・白柳×エリートリーマン・吉国 最近、「仕事はできるけど、自他共に厳しくて対人関係がうまくない受」ブームの私。 このお話も確かそんな受だったようなと思い出して読み返してみたら、初読みではそうでもなかったのに、すごく楽しんで読めた。 飲んでエロくなる吉国さんはかわいい。
こんな突拍子もない出会いを思いつくなんて、すごいっ! 酔ったら可愛くなるのもツボでした。 普段はクールな大人なのに可愛いって、最強!
窓拭き職人とエリートリーマンのお話し。 受がホントにタチが悪いです^^; 煽られまくる攻が必死に耐えてますが………決壊します。 たぶん受はあらすじの通り自分にも他人にも厳しく、そしてとにかく真面目なんですよね……その反動があの状態なんじゃないでしょうか。 攻もまた真面目で誠実なので、ある意味似たもの...続きを読む同士な印象でした。 しかし…窓拭き職人の全国大会なんてあるんですね…。 窓拭き職人て目立たないけど、適当にT字の道具を動かしているように見えて、薬剤を無駄に液垂れさせず、拭き残しもなく、窓ガラスの曇りもなくピカピカにしてくれますもんね。 こういう大会を目指して培われる職人技なんでしょうね。
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はじまりは窓でした。
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名倉和希
阿部あかね
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