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「私は子どもたちの父親なのです。私だけがどうして」自分だけにさしのべられた救いの手を拒絶し、教え子たちとともに死の収容所トレブリンカ行きの貨車へ……。ポーランド系ユダヤ人で「子どもの権利条約の精神的な父」と言われる教育者コルチャック(一八七九‐一九四二)の壮絶な生涯を描き、その先駆的な人権思想を辿る。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ] 「私は子どもたちの父親なのです。私だけがどうして」自分だけにさしのべられた救いの手を拒絶し、教え子たちとともに死の収容所トレブリンカ行きの貨車へ……。 ポーランド系ユダヤ人で「子どもの権利条約の精神的な父」と言われる教育者コルチャック(一八七九‐一九四二)の壮絶な生涯を描き、その先駆的...続きを読むな人権思想を辿る。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
『子どもの権利条約』の精神的な父。 その生きた時代、ワルシャワの様子、ユダヤ人の迫害。 勉強になる一冊です。 . 私は、コルチャック先生の名前を知らなかった。 『子どもの権利条約』については聞いたことが有ったのだけれど、その精神的な父と言われるヤヌシュ・コルチャックが、ポーランドに居たのだということ...続きを読むは知らなかった。 . コルチャック先生は、ある映画に唐突に登場してきた。 映画『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』 ナチスドイツに支配されたポーランドの首都ワルシャワに有った動物園を舞台にした、弾圧されたユダヤ人を救った話だ。 そのワルシャワに、コルチャック先生もいた。 ユダヤ人をまとめて収容したゲットーに子供たちとともにいたコルチャック先生の姿が映画に登場する。 私としては、「この人誰?」なのだが。(^^;; ゲットーの子供たちを救うべく、動物園の園主たちが奔走する。 ますます、悪くなる情勢の中、ワルシャワ全体が暗く、荒んで行く。 そして、ゲットーから絶滅収容所へ移送される日が来る。 コルチャック先生が子供たちと共に貨車に乗り込もうとする時、支援者たちが引き止めようと説得する。このシーンがまた映画に出てくる。 「よっぽど大切な人なんだろう」と想像は出来るものの、一体誰なのか分からなかった。 コルチャック先生は、子供たちと共に絶滅収容所へ向かいその後は不明である。 . という疑問から、この本にたどり着いた。 この本では、コルチャック先生が生きたワルシャワの様子。 急激に悪化するポーランドの国内情勢。 そして、コルチャック先生の子供たちへの愛と深い考察。 これらから、後の『子どもの権利条約』へ続く精神について書かれています。 これを読みながら、ナチスの下で行われたユダヤ人の迫害の様子も見えてきます。
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