古今盛衰抄

古今盛衰抄

896円 (税込)

4pt

4.0

卑弥呼や紫式部、淀君、井原西鶴、小林一茶、樋口一葉などなど、田辺さんがお気に入りの歴史上の人物たちに新たな息吹を吹き込んだ歴史エッセイ集!

スサノオからはじまり、卑弥呼、持統天皇、小野小町、紫式部、後白河院、淀君、北政所、西鶴、芭蕉、一茶、歌麿、一葉、桂春団治まで、田辺さんが好きな歴史上の人物を、半分エッセイ半分小説で紹介。かわいげのある心憎いばかり人物たちを選び、まるで本人たちに会って話したことがあるかのように生き生きと描かれている。 確かな時代考証もあいまって、安心して楽しみながら、歴史上の人物たちと交遊できる。

「戦後三十年たってみれば、若者は日本の歴史や、古往の人物について、全くなんの愛着も関心も持たないではないか。彼らにあっては母国の歴史は、教科書の中の無味乾燥で煩はん瑣さ な、受験用知識にすぎないのだ。私は、それらをみて胸が痛む。古い代に生きて戦い、恋し、苦しみ、死んだ愛すべき人々が、いまの若者たちの心になんの感動をおこすことなく、打ち忘れられ、かかわりをもたず、歴史に埋没してゆくのを悲しむ。受験用知識の、かわいた記号のきれっぱしとなった人々を惜しむ」(著者の「あとがき」より)。ここで取り上げた人物を通して、若い人たちが歴史へ新しい興味を持って接してもらえるようにとの願いを込めた1冊。

解説は『はいからさんが通る』や『あさきゆめみし』などで有名な漫画家の大和和紀さん。

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古今盛衰抄 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年01月11日

    文車日記よりもやさしく読みやすい、取り上げられているテーマも少ない。
    田辺聖子さんはどの人を描くにしても恋愛や対人関係から紐解くんだなあと思った。
    年代順に書いてくれているから他より分かりやすいかも?
    最近の人はあまり興味なかったけど少し興味持てた気がする

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    Posted by ブクログ 2019年02月02日

    スサノオ、卑弥呼から桂春団治まで、田辺聖子さん好みの12人の歴史人物の素顔を、創造力と空想で描いている。史実よりも物語性を重視しているようで、面白い。主人公はきっとこんな人生を送ったんだろうという筆者の思いが、歴史書よりも、現実味と生活感にあふれている。

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