静人日記 悼む人II

静人日記 悼む人II

743円 (税込)

3pt

直木賞受賞作『悼む人』の感動ふたたび!
新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪する坂築静人。死者の周辺の人々から疎んじられ、罵声を浴びせられることもあるが、時には、あなたの行為で救われたと感謝されることもある――。
さまざまな死者や生者との、出会いと別れを繰り返す静人。やがて一人の女性との邂逅が、今度は静人の心にも波紋を生む……。
前書きに、「できるだけ一日に一度、就寝前の時間に〈静人〉となり、空と向き合う。〈静人〉として、星を、星を隠す雲を見上げ、心にわきたつものを書きとめる。」とある通り、直木賞受賞作『悼む人』の主人公の日記という体裁をとった異色の小説は、『悼む人』を読んだ方はもちろん、未読の方にもこの素晴らしい作品世界への格好のイントロダクションになるだろう。

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静人日記 悼む人II のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    悼む人の静人がずっとつけていた日記を元にした小説。

    日記形式の前日譚に近いのかもしれない。

    悼む人では第三者目線で静人のことが描かれており、家族や出会った人々によって静人の印象が変わって行き、その人々によって読者の心も動かされていた。

    今度は静人自身の主観で描かれているため、彼の心の動きに合わ

    0
    2019年12月19日

    Posted by ブクログ

    本編自体は新刊当初に読んで、ボロボロ泣きながらでした。そんな中で、ところどころでほっこりさせてくれた静人のお母さんが日記には全然出て来なかった。そこはちょっと残念。でも思いのほか重過ぎず、サクサク読み切りました。映画も観なくては!

    0
    2015年02月10日

    Posted by ブクログ

    坂築静人の悼みの日記。

    日記形式なので、思ったほど「重くはない」し、意外にすらすら読み進められることに驚く。
    後半からは悼みとは何か?何のためなのか?の禅問答が続く。
    一定の結論をもってエンディングとなる。

    付録?の東日本大震災の被災者にインタビューする企画が良かった。

    0
    2014年10月11日

    Posted by ブクログ

    おまけ的に読んだつもりだったが、坂築静人がなぜ悼みの旅を続けるのか、その背景を垣間見ることができたという店で、この作品は決しておまけではないことに気づくことができた。

    0
    2014年09月21日

    Posted by ブクログ

    前作「悼む人」の後日譚。静人が記した日記の形をとって列挙される、あらゆるかたちの不遇な死。正直、延々と連なる死の記録に、不快で堪らない気持ちにさせられる。その先に希望はあるのか。見知らぬ人を悼むということの尊大さや無意味さにどう折り合いをつけていくのか。世の中のあらゆる不幸や悲しみをどう扱ってよいの

    0
    2014年03月03日

    Posted by ブクログ

    天童荒太の直木賞受賞作品『悼む人』。
    その続編が文庫化され、書店に平積みされていたので、読んでみることにしました。
    『悼む人』の主人公、坂築静人。
    新聞記事や人との会話を通じて得た情報をもとに、人が亡くなった場所に行き、悼む。
    悼む前には、まわりの人に話を聞いて、対象者がどのような人に愛され、感謝さ

    0
    2013年01月07日

    Posted by ブクログ

    悼む人が非常に良かったので、この本も自然に手が伸びていた。

    この本は、坦々と静人の旅を、静人が綴った日記形式で表現されている。
    その為、悼む人を読んでからではないと、何が何だかわかりにくいかもしれない。

    文章が丁寧で品があり、この作家さんの表現はとても好きだ。
    実際にあったらとても受け入れられ

    0
    2016年06月11日

    Posted by ブクログ

    「悼む人」が映画化された。「悼む人」は以前読んでいて、天童氏にはいつも驚かされる。なんで、こんな人を思いつくのか。全国を悼んでまわるって、なんなんだ?主人公の静人の日記。映画を観る前にもう一度静人に触れようと読みました。

    0
    2015年03月04日

    Posted by ブクログ

    悼む人、続篇。
    静人の日記という形で進んでいくので重い重い。
    今日はどういう形で亡くなった人を悼んだ、とか
    どんなことを言われた、とか。
    誰を愛し、誰に愛され、が悼みの基本ではあるけど
    どうしても物語を進めるにあたってでてくるそういう描写。
    読み進めるのつらかったな。
    巻末に著者が被災地にいったとき

    0
    2013年09月18日

    Posted by ブクログ

    悼む人の続編、というよりは前日譚というべきだろうか。
    時系列的にはおそらく、悼む人の中では明確に表現されていない、静人が一人で旅している間の、静人自身による日記なのですが、それだけに淡々と進んでいくので前半はかなり読みづらかった。
    ただ、日記の中に遥香という女性が出てくるところから次の展開が気になっ

    0
    2012年12月28日

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