声をかける

声をかける

1,496円 (税込)

7pt

ナンパは自傷。社会への復讐?あるいは救い?会社員、美容部員、風俗嬢、大学院生、ダンサー……クラブで、路上で、女性たちに声をかけ続ける。ナンパは惨めな自傷行為だ。それでも、挑まずにはいられない。得体のしれない他者と一瞬つながり、離れていく。人と分かりあうということはどういうことなのか。人との断絶やさびしさを、どのように抱えていけばいいのだろうか。ナンパを通して辿りついたコミュニケーションの小さな萌芽。

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声をかける のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ナンパは自傷

    なんとなく、傷ついてきた人なんだろうなという雰囲気。だけど、過去は前半に語られることはなく、淡々と声をかけていく。傷つけて、傷ついて。どこに流れて行くんだろうかと読み進めていくと、行き着くとこまで行くんだけれど、だからといって何か得るものがあるというわけでもなく。それがリアルで、いい

    0
    2022年07月05日

    Posted by ブクログ

    他人の弱さを受け入れることで、自分の存在意義を見出そうとすることはたぶんよくあることだと思う。

    ほとんどの人は、自分の弱さも他人の弱さも受け入れることなく、目をつむり、見えないものとして扱うことで、健康に生きている。たぶん著者は、自分の弱さを受け入れることができ、そして、弱さを埋めるために他人の弱

    0
    2020年08月12日

    Posted by ブクログ

    街で女性に声をかける。
    気が合えば食事をしたり酒を飲んだり、体を重ねる。
    たくさんの人とつながっても、つきまとう悲しさ、寂しさ、虚しさ。ずっと救われない。

    0
    2018年11月16日

    Posted by ブクログ

    心に足りない何かを満たすため、六本木、渋谷、新宿等でナンパを繰り返す男。ナンパがうまくいった場合でも足りない何かは満たされず、次の相手を求めてまた街へ出ていく男。
    物語は静かなまま進んでいくが、自身のブログを通じて出会った大学院生、悠とは次第にお互いを気づけ合う関係に。
    ついつい読み進めてしまうが、

    0
    2018年03月03日

    Posted by ブクログ

    エッセイっぽくもある。いちおう小説なのか?
    そんなに面白くはないが、独特の語り口で妙に心がしんとする文体だった。
    露悪的なところもある。

    0
    2023年01月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     自分との向き合い方が壮絶なまでで読んでいてハラハラした。しかし行為そのものは女の子を雑に扱っていて人でなしで、いいとこどりのつまみ食いで、ひどい。しかも心や体を開放してくれた女の子を蔑み、嫌悪することすらある。ひどいと思いながらも、とても誠実に描写していて分からなくもないのが怖い。自分に対して誠実

    0
    2017年10月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公は「ナンパ」という他人への行為を通して自分の世界を広げていき、自己分析も行っていきます。
    様々な女性をナンパすることによって自分の世界が広がると信じている主人公にはどこか虚しさを覚えましたが、ナンパする恐怖を抱えながらも、自分を変えるために女性に声をかける姿には勇気をもらい、感心させられまし

    0
    2021年09月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    途中までは面白かったが、物語の最後で出会った女性・悠に引っ掻き回される主人公の姿を想像すると、嫌な気持ちになった。

    0
    2017年10月29日

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