避雷針の夏

避雷針の夏

715円 (税込)

3pt

3.9

家庭も仕事も行きづまっていた梅宮正樹は、妻子と要介護の母を連れ、田舎町・睦間に移り住む。そこは、元殺人犯が我が物顔にのさばる一方、よそものは徹底的に虐げられる最悪の町だった。小料理屋の女将・倉本郁枝と二人の子供たちも、それ故、凄惨な仕打ちを受けていた。猛暑で死者が相次ぐ夏、積もり積もった人々の鬱憤がついに爆発する――。衝撃の暗黒小説!

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避雷針の夏 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    色々な事柄をよく観察しているからなのか、こんなに色々なジャンルで書けるとは…スゴイ作家さんである。

    人間描写と話の流れは飽きないし、多分登場人物(主役でなく)の誰かはまるで自分の投影された姿のような気になる。
    あぁこれが現代社会というものなのかと思い、本当によく観察されていると思う。生々しさがスゴ

    0
    2017年07月23日

    Posted by ブクログ

    不快で嫌な話なんだけど嫌いじゃない笑。
    田舎町の閉塞感、そこで暮らす人達の鬱屈とした思いや、人が持つ醜い感情と悪意がギューッと詰まっていて、登場人物に苛立ちながらもグイグイ読めた。
    梅宮と真保美が、特に嫌。
    終始不穏な空気が漂っていたけど、ラストは溜飲が下がる思いで読後は悪くない。

    0
    2023年07月15日

    Posted by ブクログ

    余所者を一切受け付けない町、睦間。いくらこの町に引っ越して何年たとうとも……

    梅宮は仕事がない。
    友人に誘われて塾へ講師として睦間に引っ越してきた。要介護の母と妻、娘と一緒に。
    しかしすぐに嫌気がさし介護の母を妻に押し付けて家を出る。
    たまに帰るが一声かけてすぐに家を出る。
    この町の住民はどこかお

    0
    2020年05月24日

    Posted by ブクログ

    私なんかは容易に複数の映画館に行ける立地の町でなければ住めないと思うのですが、それでも田舎暮らしにはある種の憧れがあります。町の誰しもが顔見知りでまるで大きな家族のよう、あったかくて、困ったときは何の見返りも求めずに助け合う。田舎とはそういうものだと思っているし、そうであってほしいと思っている。そん

    0
    2018年07月15日

    Posted by ブクログ

    閉鎖的な田舎を舞台にした暗黒小説。これを読んだら田舎になんか住みたくなくなっちゃいますよね。
    ただ、作者がいいたかったのは、田舎=閉鎖的で鬱屈している。ってことではなく、たまたま舞台を田舎にしただけで、人間の心理的に嫌な部分だとかを描きたかったのだと思います。

    0
    2019年05月24日

    Posted by ブクログ

    強烈な男尊女卑、容赦ない余所者いじめが蔓延する閉鎖的な町・睦間町。異常な猛暑で死者が相次ぐ夏、積もり積もった人々の鬱憤が爆発する。不快指数100%の胸糞悪サスペンス。
    登場人物の中にいい人無し。唯一のまともっぽい女子高生二人も、純粋な心の持ち主ではない。よくぞここまで嫌な物語を書けるものだと思うと、

    0
    2018年02月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ネタバレかも。
    イヤミスが好きで。
    真梨幸子さんも好きですけども、櫛木さんはまた毛色が違う気味の悪さを表現してて。
    本作もエンディングまでのうわぁ…って思わせるような感じが堪らなかった、けども最後、最後もう少しあったんじゃないかなって。
    誰かが救われる話は誰かが奪われる話に近似している、そう感じまし

    0
    2022年08月31日

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