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花鳥風月を詠む優雅な趣味の世界――。これが俳句のイメージだろう。だが、日々の小さな発見を折に触れ書き留められるところにこそ、俳句本来の魅力がある。本書では、俳人にして単身赴任中のサラリーマンでもある著者が、「飯を作る」「会社で働く」「妻に会う」「病気で死ぬ」などさまざまな場面を切り取りつつ、俳句とともに暮らす生活を提案。平凡な日常をかけがえのない記憶として残すための俳句入門。
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Posted by ブクログ
なるほど。時間を取りあじわって記録することで記憶する。 生活エッセイというのはよいものなのだよな。句が入るとメリハリがあって締まる。分野としてエッセイマンガに押されている感じはあるけど、いろいろ読みたい。 「日本の随筆」みたいなアンソロジー、またどっかの出版社が編んでほしい。
俳人である著者の、日々の暮らしと感じたことのエッセイと、俳句のアンソロジーです。個人的にはお喋りの部分をもう少し短くして下さるとありがたかったかなと思いました。 著者の俳句だけではなく、師事を受けた方や、その師匠。そして歴代の俳人の紹介もあり、楽しく読みました。。最終章はなはや、松尾芭蕉で締めくく...続きを読むりですね。俳句は楽しい。しかし、奥が深い。細く長く続けて行きたいです。
同じように見えても、和歌短歌をベースとする人の場合は、古今の文学知識や自分の「芸術センス」をひけらけすペダンティックな印象を受けてしまう(ことが多いような気がする・・)。『折々の・・』とか。作歌という行いに、高みを目指したい、他からの良い評価を得たい、という臭みがつきやすいということかもしれない。 ...続きを読むこちらの俳句のほうは、自分の人生を自らの胸に収めるために符号化する作業ともいえるし、あるいは同じような立場、シチュエーションにいる人、また知己などが、その事柄、情景、心理に共感するためのよすがとして効果的にパッキングしておくという、コミュニケーションツールのような色合いが濃いということかも。
俳句とは記憶の抽斗を開ける鍵のようなものだ。 食材には旬がある。だからほとんどの食材は季語である。なるほど。 あまり気負わず、普段の生活を詠めたらいいなと思った。
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