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小規模なテロが頻発するようになった日本。実行犯たちは一様に、冷たい社会に抵抗する《レジスタント》と称していた。テロに走る者、テロリストを追う者……それぞれの心象と日常のドラマを精巧に描いた、第151回直木賞候補作、待望の文庫化。
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Posted by ブクログ
10の短編で構成されていて10人の主人公が登場しますが、どの話にもすぐに引き込まれてしまいました。 独立した短編ではなく、それぞれに関連性があり伏線も隠されています。 そして「トベ」の正体が気になり一気に読まされます。 テロはもちろん決して認めてはいけない行為だと思うけれど、ある主人公の言...続きを読む葉 「他人の痛みが想像できない人を、私は絶対に認めません」は常日頃から私が感じている事なので共感出来る面もありました。 エンディングもスッキリ、読後感も良かったです。
小口テロが日常化した日本。 テロを起こすもの、テロを憎むもの、テロを防ごうとするもの、テロを唆かすもの、テロを模倣するもの… 色んな立場からテロが描かれている。テロを起こすものの動機とはなにか。そして読み終わった後、タイトルの私に似た人という文言に考えさせられた。
これはいろいろ考えさせられる。 題名の意味はなんだろうって思ったけど、そういことか・・・ この重暗い感じ、いいな笑 ラストはちょっと・・・・だけど。 読後にいろいろ考えたくなる作品。
小規模なテロが頻発する日本が舞台。でも全然架空っぽくなくリアルな世界。組み立ても見事。そしてなによりこの小説にこのタイトルをつけたことが衝撃。
日常的に小口テロが起きる社会。十人の主人公たちの生活の変化と感情の揺れを精巧に描く連作長編小説。 タイトルのとおり、登場人物は私たち自身である。幸せの価値観を自分なりに持ち、他人との優越感と劣等感を感じながら日々を過ごす毎日。そして不満は社会のせいにする。人間の本質なのか、日本人特有なのか。よく考え...続きを読むると背筋が凍る怖い物語である。
2023/06/26 #私に似た人 #貫井徳郎 《感想》 「私に似た人」っていう題名にあった通り、 読者側も、小説内の主人公たちも「私に似ているかも」と思う内容。 テロを、題材にして 日本では貧困層が社会を変えるべく、 中間層や富裕層に洗脳され小口テロを起こすという話。(テロの内容はトラックでビ...続きを読むルに衝突や通り魔など。) 日本人は家族や身近な周りの人に対しては親切で、 想いやりがあるけれど、それよりも距離が離れると無関心になってしまう。 そして、 みんな行動が一致して、序列を乱さない律儀系な国と言うけど、それが正しいかどうか考えておらず、思考が停止してる証拠なのかもしれない。 という内容が何回か本の中にも出てきます。 一定数人間だけが豊かである=日本は平和な国 というイメージですけれど、深く掘れば一定数の貧困者もいる。 今自分が生活しているレベルが全員叶えられるとは限らないんだと思ったし、それもそれでおかしい社会だとも考えさせられた。 現状に対して、忙しくてできないとか、貧困層で夢を持てないとかで、社会の歯車に回されるだけじゃなく、よく考えて自ら行動することが大切! 頭で考えることは、無限に出来るけど 行動に起こせるのはやはり一握り。 文句ばっかり言ってても何も変わらないし、 その文句につけ込まれてしまうかもしれない! ネットでのやり取りがメインの内容で、 現実社会で本当にあり得る話をしているから、 結構考えさせられる内容になってて、読むのは楽しかったです。 最終的には、日本の性格を非難しながらも、 日本人も捨てたもんじゃないと思わせる展開になってます! 貫井徳郎は悲劇があったとしても、 最後は希望を持たせて終わる所が好きです。 後は、もっと一人一人の主人公が 複雑に繋がりあってくれていたらよりのめり込んで読み進めれたと思いましたが、 これは欲張りですね、、。
小規模なテロが頻発する日本を舞台に、様々な立場の10人の視点で語られる連作短編集。第151回直木賞候補作。 10話が少しずつ繋がっていくので興味深く読み進めました。 貧困や格差を生み出した利己的で冷淡な社会へ抗議するため、テロが頻繁に発生するようになったという架空の世界なのですが… コロナ禍や急激...続きを読むな物価上昇などで閉塞感が漂う昨今なので、余計に現実に起こり得るように思えてしまい怖くなりました。 他人の痛みに無関心、事なかれ主義という日本人。 色々考えさせられました。
格差社会、事なかれ主義など日本や日本人の風潮がぎっしりつまっていて、様々な立場から考えさせられた。 社会を恨んだ結果、起こした行動がテロというのは極端すぎるけど、どんな形であれ復讐が解決方法にはなり得ない。
大きなものではないけれど、頻発する小口テロ。 小口テロに関わる10人の目線から描かれている。 人に無関心、でも関係のない人までを巻き込むテロ。 貧富の差や日本人や国の変化。 何か深い…ちょっと、考え込んでしまう… 2020.9.16
「慟哭」はもすごいインパクトだった。このため、この作家の他のを読むのに一歩躊躇していた。たまたま連作集があったので、久しぶりに読んでみた。現代のまさに今を見事に描写していた。やはりすごかった。複雑な心境になった。いいとか悪いとか、そんなことは現実はわりきれない。見事すぎた。またしばらくは読まないこと...続きを読むになると思う。
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