はじめよう、お金の地産地消――地域の課題を「お金と人のエコシステム」で解決する

はじめよう、お金の地産地消――地域の課題を「お金と人のエコシステム」で解決する

1,760円 (税込)

8pt

3.8

「お金の流れ」が変われば、地域はもっと元気になる。
子育て、介護、環境…地域づくりに取り組む人を
みんなで応援する仕組みをつくろう。
若者たちが始め、金融機関、自治体、企業、大学、
そして多くの個人を巻き込んで広がる
「地域のお金を地域で生かす」挑戦。

・名古屋発、地域を変える「お金の流れ」の新モデルを紹介
・12年間貸し倒れゼロ! 金融の常識を覆したNPOバンクの軌跡
・まちづくり・金融機関・ソーシャルビジネス関係者、必読の1冊

【日経ソーシャルイニシアチブ大賞(国内部門賞)、寄付月間公式認定企画大賞、日本パートナーシップ大賞(地域ファイナンス賞)を続々受賞。注目の社会起業家、初の著書が遂に出版! 】


第1章 新しいお金の流れをつくる――いま各地で起きていること
第2章 過去を見るか、未来を見るか――NPOバンクmomoはなぜ貸し倒れゼロなのか
第3章 お金と人のエコシステム――地域に必要な仕事を、みんなで応援する
第4章 仕事の「価値」って何だろう――お金でないものを見つめる
第5章 小さな一歩から始まる――地域課題への挑戦者たち
第6章 共助社会をめざして――誰もが当事者になる時代

<i>(以下、「はじめに」より一部抜粋)</i>
「お金の地産地消」という言葉から、みなさんはどんなことをイメージするでしょうか。
大学卒業後、地方銀行を経てNGOに勤務したぼくは2005年、28歳のとき故郷の名古屋に戻り、NPOバンク「コミュニティ・ユース・バンクmomo」を立ち上げました。地域のさまざまな課題の解決に挑むNPOやソーシャルビジネスを、「お金」と「人のつながり」で応援する団体です。
営利を目的としないNPOやソーシャルビジネスは、社会にとって重要な役割を担っているにもかかわらず、既存の金融機関からお金を借りることが難しく、そのため活動の継続が困難になることがしばしばあります。ぼくたちは、そんなNPOなどに低金利でお金を貸しています。お金だけでなく、活動のPRを手伝ったり、ボランティアを紹介したり、さまざまな人的支援も提供しています。
NPO向けの融資なんてうまくいくわけがない、無謀だ、と言われました。しかもスタッフは全員がボランティアで、ほとんど金融の知識のない若者たちばかりでしたから、大反対されたのは無理もありません。
しかし、以後の12年間、1件の貸し倒れも出すことなく、運営を続けています。一部を後に紹介しますが、限界集落の支援、子育て支援、高齢者福祉、障がい者福祉、環境保護など、さまざまな地域課題の解決に挑戦する人たちを応援してきました。
元手となるのは、主として市民のみなさんからの出資金や寄付金です。「地域のために何かしたい」という思いのこもったお金――ぼくたちは「志金」と呼んでいます――を託していただき、そのお金を活用して、地域課題の解決に乗り出したNPOやソーシャルビジネスを応援する。地域のお金を、地域をよりよいものにするための事業に回す。地域のお金を地域で生かす。これが「お金の地産地消」です。
この本は、いま着実に広がりつつある「お金の地産地消」の必要性と可能性を、実際の事例を通して紹介する本です。そして、みなさん一人ひとりにも、それぞれにできることから、「お金の地産地消」に関わってもらいたい。そんな思いで書いた本です。

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はじめよう、お金の地産地消――地域の課題を「お金と人のエコシステム」で解決する のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    子供や孫が未来まで安心して生きていけるように。

    行政だけじゃどうにもならなくて、もっと小さな単位で困ってる人はいくらでもいて、そしてそれはいつ我が身にくるかもわからなくて

    それを解決しようと情熱をもって動いている人たちがたくさんいる。その人たちに賛同して、行動やお金で支援している人たちがたくさん

    0
    2022年03月07日

    Posted by ブクログ

    お金、って、事業の成果や感謝の気持ち、応援するという意思などを表すひとつの手段なんだよな、ということが、この本全体を通して感じたこと。自分の将来のためにお金を増やすだけでなく、またどこかで誰かの役に立つだろう…と赤十字に寄付をするのでもなく(広くお金が使われることの例として)、自分「たち」の将来のた

    0
    2017年08月13日

    Posted by ブクログ

    SROIについて少し知ることが出来たが、著者が経営問題で代表理事を辞任しており、色々とヒアリングしたかったのだが残念である。

    0
    2018年08月05日

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