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憲法は戦争を放棄している。ところが日本人は戦争とは無関係ではない。遠くはなれた場所で起こった湾岸戦争は、日本が世界の中でいつまでも戦争にほおかむりをしてはいられない事実を突き付けた。戦史・憲法・世界情勢にまたがる広い視点から、日本人の平和幻想をたしなめ、独特の優しい語り口で、しかも厳しい批評眼を持って防衛と安全保障を語る問題の書。
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Posted by ブクログ
4-56956412-7 248p 1991・8・15 1版1刷 ◎平和、戦争、中立、非武装、自衛隊・・・このことについて 現実かつ客観的によく研究された内容 自分自身でどういう考えを持てばいいか参考になる
50年近く前の作品を湾岸戦争時期に加筆再出発したようなので、少し古い本ではあるが多くを学べる。当たり前な事だが、忘れている人は多い。 ・平和は努力無しには得られない ・平和は我が国の意思のみに成り立つものではない(平和を乱す隣人は幾らでもいる) 話し合いで決着つかないならゲンコツで勝負とは、私のよ...続きを読むうな古い人間はついつい考える。国際法や条約は各国の主権を第一とする中においては絶対のルールでも何でもない。戦争は外交の延長であるのだから。 作品中に出てくる以下の言葉には極めて重たさを感じる。 毛沢東曰く『政治は血を流さない戦争、戦争は血を流す政治』。 長い平和憲法下で戦争から距離をおき、国境を他国と接しない島国で暮らしているからなのか。恒久的に平和であるとの幻想を抱きがちで、既に気の緩みは生じている、これは危険な状態だ。 戦争のルールを決める国際法の存在は裏を返せば頭で述べたように主権国家の武力行使を認めているから。世界の常識を心得ず、防衛費削減や自衛隊縮小は極東における経済不安や円安の引き金にもなりかねない。 平和なら不自由でも良いと言う方、いざそのような状況で食料も燃料もない生活を想像してみると良い。自国を守る努力をしない国相手に、誰がリスクを負ってまで取引するだろうか。我々自身の防衛努力を前提とした日米の安全保障も履行できないため、米軍も望み通り沖縄からは撤退するだろう。最早、自衛隊も無ければ国民自身が身の安全を守るしかない。対国家であれば当然不可能だが。 感電リスクのある電気を使いこなすように(省電力化も成し遂げてきた)自衛隊・軍事力を有意義に保持することを考える方がよほど安全・平和ではないか。政府が軍事費増加を決定した昨今、改めて考えさせられた。 最後に国の安全保障から目を逸らし、現実を見ずに恒久平和の幻想だけを抱き、考える事自体を止めたり先送りするには限界が来たのではないか。今日も眠れそうに無い。
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