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ミステリー文学資料館は、日本の探偵・推理小説の書籍や雑誌を収集保存し、研究者や一般読者の利用に供するために1999年4月に開館しました。本書は“遺産”ともいえるその膨大なコレクションより、戦前から人気作家として活躍した大下宇陀児と、トリックに執着し続けた楠田匡介のレアな長編2作を選りすぐり、さらには2人の共作も加えた傑作アンソロジー!!
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Posted by ブクログ
大下宇陀児は安定感があり。楠田匡介は今回初めて読んだけど、保護司をされていたのね。心優しい人だったのでしょうね、とホロリとくるような作品でした。胸に響くな。
この感想書くときにようやく気づいた。この書籍のタイトル、作品名はなく作家名なのね。副題に『ミステリーレガシー』とある通り、こういう昔の作家さんの復刻モノを今後もシリーズ化してくれるということかな。ありがたや。 (ミステリー文学資料館の光文社文庫は宝石とか猟奇とか、雑誌からの抜粋アンソロの文庫を編んで...続きを読むくれて、そこで初めて触れる作家も多々あり、昔からお世話になっております……) 大下宇陀児『自殺を売った男』 アプレ青年を主人公に置いたサスペンス。映画にもなってるらしく、なるほど筋立ては映画映えする雰囲気ですね。先日読んだ「見たのは誰だ」も同じような雰囲気の倒叙サスペンスだったのでちょっと似た印象を受けてしまった。 楠田匡介『模型人形殺人事件』 密室と化したアトリエで拳銃で殺害された思しき彫刻家の大村。人間と見まがうほど精巧なマネキン人形が現場にあり……。 シチュエーションと雰囲気、キャラ(ハンサムボーイ五十子刑事が気に入った。弁護士と検事があんなマブダチなのにほとんど出番ないの勿体ない)など好み。捜査のあいまあいまに緑茶ブレイクが入るのが可愛い(本筋とは何の関係もない)。捜査が進むにつれ、事件がとっちらかっていく感じと、各人の思惑の入り乱れ、そしてあのオチと楽しかった。活劇推理。 二人の合作『執念』 母親の再婚相手に復讐を目論む息子を主人公においた倒叙モノ。いい話だなーとまとめようとしてるけど、ひと一人殺してるところがこれまた(笑)
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大下宇陀児 楠田匡介~ミステリー・レガシー~
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