鉄道少年

鉄道少年

613円 (税込)

3pt

4.0

切なくて温かい人と鉄道の「絆」の物語。国鉄が健在だった1981年、北海道から東京までひとりで旅をする不思議な男の子がいた。室蘭本線、中央線、東海道線、相模線……男の子の存在は出会った人々の記憶に深く刻まれる。彼はなぜひとりで旅しているのだろう。成長した「わたし」は、思いがけない形で自らの過去を知ることになるが――家族・青春小説の名手が贈る、謎と希望に満ちた感動の物語(「鉄童の旅」改題)! 梯久美子氏の解説より一部抜粋「本書には佐川さんの小説にはめずらしくミステリーの要素があり、またファンタジックな側面もあるが、一方でいつもの佐川さんらしく、地に足の着いたリアリティと生活感があり、成長小説、職業小説としても読むことができる。そこに鉄道が大きくかかわってくるのが私のような鉄道ファンにはたまらないのだが、とくに鉄道好きというわけではない人にとっても、主人公とともに電車に乗って旅をしながら謎を解いていく過程は、ワクワクしたり、しんみりしたり、涙したりしながら、やがては自分自身の過去と未来に思いをはせる、特別な読書体験となるに違いない」

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鉄道少年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    幼少期の記憶がないのは辛いけど、鉄道を通して愛され、育てられた鉄童と呼ばれた存在だったことが分かっていく。
    大人になり、変わらず鉄道を愛し、新幹線の整備士になり、結婚し、幸せになって本当によかった。
    と、国鉄の古き良き時代も味わえた。
    特に鉄道ファンではないけど、郷愁というか、切ない感じが良かった。

    0
    2020年04月28日

    Posted by ブクログ

    プロローグから第二話まで、鉄童と呼ばれていた時のゆかりの人を訪ねる話が続き、このまま記憶を取り戻す旅が続くのかと思っていたら、良い意味で裏切られた。まるで転轍機で別の路線へ進むように妻・友紀子との日常や、雑誌「鉄道の友」編集者との交流が語られる。特に「鉄道の友」に寄せられた6巻のカセットテープを聞く

    0
    2017年08月12日

    Posted by ブクログ

    JRがまだ国鉄だった頃、北海道から東京まで一人で旅する男の子がいた。『鉄童』と呼ばれた少年の真実とは?謎と希望に満ちた、人と鉄道の絆の物語。
    コンプライアンスに縛られた現代に比べ、昭和の時代のおおらかさがとても温かい。人々の懐の深さが孤独な少年を救い、また大人になって次の世代の成長を促していた。鉄道

    0
    2019年04月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    物語全体を覆う謎解き、佐川作品には珍しくミステリー?かと思いきや、謎解き要素はあるものの、やはりそこは佐川光晴、上手くて読ませる職業小説であり家族小説として展開していく。

    温かい小説を読みたい鉄道ファンは是非読んでほしい。

    交通手段は生活を便利にするためにある。より早くより快適に目的地につくこと

    0
    2018年05月03日

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