田中角栄 最後のインタビュー

田中角栄 最後のインタビュー

968円 (税込)

4pt

3.5

抜群の記憶力、発想、決断力、そして人情……
未公開インタビュー記録をもとによみがえる天才宰相の知性と魅力!

没後23年を経てもなお日本人の心を惹きつけてやまない田中角栄。
その角栄はロッキード事件発覚後、マスコミをシャットアウトし、「闇将軍」として権勢を振るっていたが、ひそかに13時間半ものロングインタビューに応じ、みずからの思いを世に出そうとしていた。当時、海外通信社の記者を務めていた著者は、ロングインタビューに立ち会ったほか、約4年間、講演や会議における角栄の発言を記録してきた。

本書はそれらの記録をもとに、著者独自の目線で「天才・角栄」の政治理念を解き明かした作品である。
全編、角栄の名調子が冴え渡る。

「合理性だけを追求してきた日本の頭脳集団は、人間の本質を忘れている」
「総理大臣になってから『勉強します』は許されない」
「外交は“叩き上げ”同士で」
「道徳観のない政治家に人はついてこない」
「俺は自分の選挙区のことは5メートル単位で把握している」
「恋人の電話番号は手帳に書くな。手帳を見ながらダイヤルを回すのでは、恋の成就もおぼつかない」

現代日本の閉塞的な経済状況や、東アジアの安全保障危機をズバリ予言している指摘もあり、角栄の慧眼には驚くばかりだ。人情の機微を知り尽くした滋味深い言葉も、読む人の心にしみわたる。
脳梗塞に倒れる10カ月ほど前におこなわれた最後のインタビューでは、政治と人生に対する達観した思いを吐露しており、枯淡の境地を感じさせる。

どこから読んでも面白くためになり、すべての人に勇気を与えてくれる一冊である。

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田中角栄 最後のインタビュー のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年07月09日

    1994年まで新潟に暮らしていた、それも田中角栄氏の選挙区にいた。その頃は選挙権がある歳ではなかったが、精力的な政治手腕とロッキード事件による逮捕を比較的近い位置で見ていたのかもしれない。だからこそ、どういう事を語っていたのか知りたくなり本書を手に取った。政治の裏の裏までは理解しようがないが、本書を...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年01月06日

    版元が文藝春秋だし、田中角栄だし、「最後のインタビュー」だし。
    これは読むべきだろうと購入したのだが…。少々肩透かしだった。

    ここ数年、角さんブームらしく、新刊書店では数種類の角さん本が
    平積みになっていたのを目にしていた。本書もブーム目当ての便乗
    本という感じかな。

    政界引退後にマス...続きを読む

    0

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