CIAで高位の職につきながらロシアに寝返ったスパイのジム・ニコルソン。米当局との壮絶な駆け引きの末に彼は刑務所へと送り込まれるのであるが、その監獄の内側から息子のネイサンを同じようにロシアのスパイへと仕立て上げてしまう......。小説よりも奇なる事実を描いた驚愕のノンフィクション作品です。著者は、米『オレゴニアン』紙などへの寄稿を続けたブライアン・デンソン。訳者は、スリラー小説の翻訳でも知られる国弘喜美代。原題は、『The Spy’s Son: The True Story of the Highest-Ranking CIA Officer Ever Convincted of Espionage and the Son He Trained to Spy for Russia』。