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早逝した天才作家が、全共闘運動と自己の在り方を“わが内なる告発”として追求した最後の長編エッセイ、母の祈りにみちた死にいたる闘病の記など、“思想的遺書”とも言うべき一冊。赤坂真理氏推薦
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Posted by ブクログ
夜を徹して友人と議論した。東大安田講堂事件が昨日のようです。ものを考える事の大切さを教えてくれた一冊です。
大学に入って直ぐに大学の生協で入手したのだと思う。 立て看にマルクス文字が踊り、学生運動の余韻が微かに残る時代。折原浩の東大闘争の本を読み、次いで本書を手にした。 副題の「わが内なる告発」というのが痛々しい。 京都大学の助教授時代、学生運動の問題提起を真正面から受け止めた。 そして、痛烈なる自己告発...続きを読むの果てに得られるのは自己解体。 その真摯な姿勢に襟を正さずにはいられない。 しかし、それ以外の道行はなかったのかと暗然とした気にさせてもくれる。 そして、癌に侵される。癌の進行と共に、肉体的にも解体してしまう。 何という激しい生涯。 自己の文学的才能に匹敵する者は三島由紀夫しか居ないと三島をライバル視した高橋は、三島よりも6つも若くして死んでしまった。 彼の「邪宗門」は、来るべきオウム真理教の出現を予言した傑作だ。
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高橋和巳
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