死刑のための殺人―土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録―

死刑のための殺人―土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録―

確実に死ぬには死刑が一番だ。できるだけ多くの人を殺そう――。2008年茨城県土浦市で9人を殺傷した金川真大。「完全勝利」と言い残し2013年絞首刑に。享年29。「殺人は悪じゃない」と嘯き、ひたすら死刑を求めた男。死は彼の望み通りと分かっていても尚、極刑を願う遺族の苦悩。面会を重ね、葛藤する記者たち。何が彼を凶悪犯罪に走らせたか。死刑制度の意味を問う驚愕のドキュメント。

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死刑のための殺人―土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年10月01日

    死刑制度について考えされました。初めから死刑を希望している人にとっては死刑制度は犯罪の抑止にはつながらない。本人は死刑になるために土浦連続通り魔事件を起こしたと主張し、精神鑑定では自己愛性人格障害と診断されたものの、死刑という結論は変わらず、ある意味では本人の望んだとおりの結果。土浦連続通り魔事件、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月05日

    基本的には死刑には反対。でも…。

    「死にたい。でも、自殺は痛いし失敗する可能性がある。確実に死ぬには死刑が一番だ。できるだけ多くの人を殺そう」
    そうして通り魔殺人事件を起こした死刑囚に30回以上も獄中面会し、その心の奥を知ろうとした記者のノンフィクション。

    青年期に「「子どものための哲学対話」を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月10日

    衝撃的なタイトルに興味を持ち、完読。
    死刑制度が機能しないこのケース、やりきれない気持ちが溢れました。本書の中に、犯人が影響を受けた「子どものための哲学対話」という本が気になり、購入して読みました。他人の考えを理解しようとすることは不可能であり、十人十色であるということを思い知らされました。

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    Posted by ブクログ 2017年09月23日

    成熟した社会の閉塞感が、様々な歪みとして現れてくる。それは主に人の心で、本書でとりあげられた無差別殺人もその一つ。驚くべき動機。そして、死刑を望む者への極刑である死刑の意味を問う。2017.9.23

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