沖縄を売った男

沖縄を売った男

1,320円 (税込)

6pt

4.3

仲井眞さんこそが県民の幸せと発展を考えて最善の努力をした人『売った男』でないことは歴史が証明するはずです-菅義偉官房長官-〈本書より〉

「辺野古に基地を造らせない」反基地運動の闘士として絶大なる人気を誇ってきた沖縄県知事の翁長雄志氏。今、その足元にほころびが見え始めている。
昨年末には辺野古の埋め立て承認を巡る裁判に敗れ、17年2月には側近中の側近であった安慶田光男副知事に教職員採用を巡る不正介入疑惑が浮上して辞任騒動が勃発。長らく翁長氏を"応援"してきた沖縄メディアとの間にも亀裂が生じている。辺野古新基地の建設を阻止する有効な手立てを示せていないことが、その一因だと考えられる。
この状況を歯がゆく感じているのが、前知事の仲井眞弘多氏だ。13年には一括交付金を含めて毎年3000億円規模の予算を政府から引き出したうえで、辺野古の埋め立てを承認したため、「裏切り者」「沖縄の心をカネで売った」などと非難された。

歴代の知事が軒並み新たな基地の建設に反対、ないしは基地問題に関する膝詰めの議論を避けてきたなかで、県民の反発を承知で仲井眞氏は辺野古の埋め立てを承認した。その葛藤と承認に至る政府との交渉の裏側を、仲井眞氏本人や当時の副知事、沖縄県庁関係者、歴代の防衛大臣に“防衛省の天皇”と言われた守屋武昌氏、菅義偉官房長官などへの取材を通じて明らかにする。

翁長氏とはまったく異なるアプローチで沖縄の基地負担軽減に取り組んだ仲井眞氏を通して、基地問題を見つめ直した一冊。

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沖縄を売った男 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    前沖縄県知事 仲井眞弘多の物語。
    沖縄を金で売った印象を与えたイメージは拭えないが、それは貫いた現実主義、成果主義の結果だったと言える。
    大体予想したとおりの志向性と過程だったし、冒頭の悪印象を県民に、あるいは全国的にも残してしまった感はあるけれど、沖縄のために、自立できる沖縄を創りたいという想いは

    0
    2017年04月08日

    Posted by ブクログ

    仲井眞弘多元沖縄県知事(先々代だからすでに「前」ではないんだね)の批評本。タイトル的には、政府の支援と引き換えに辺野古埋め立て承認をしたことに対して批判的な本かと思いきや、そうでもなく、「そう言われているけど実際のところはこういう行動様式だったんだ」ということを解説した形になっている。
    自らを「陳情

    0
    2019年10月05日

    Posted by ブクログ

    2013年の年末「これはいい正月になる」と言った
    仲井真知事(2006年より知事)の発言は目にした。
    中国にいた私には、辺野古の基地を容認して、
    なぜ、良い正月になると言ったのか?
    そのことが、全く 理解できなかった。
    沖縄の普天間基地の危険性をなくすということから、
    当初1997年には、辺野古への

    0
    2019年07月28日

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