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「エルメスのライバルを強いて挙げるならば虎屋」。この言葉から始まった、虎屋17代目とエルメス本社前副社長の対話。会社が長く続く理由とは? 働くことの意義とは? パリ本店「エルメス・ミュージアム」や和菓子を研究し紹介する「虎屋文庫」、それぞれの工房まで。当事者が案内する、最先端を走り続ける企業の舞台裏。
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Posted by ブクログ
職人の話をどうお客様に伝えるか、作り手と販売員の距離をどう縮めるかは永遠の課題だと思います。 販売員の果たす役割とは、作り手の魂をお客様に伝え、ものとお客様の出会いを作るプロデューサーとも言えることですから。 販売員の本質をお話された心に響く言葉でした。
新国立競技場の工事現場から青山通りを歩いて赤坂の虎屋の前に来たら、同じように建て直しの貼り紙が。ちょうど前のオリンピックが行われた1964年の建物とのこと。オリンピックにはスポーツのみならず文化をも更新する力があるんだな、と思ったことがあります。しかし、その建て替えが革新のための革新でないことが本書...続きを読むを読んでわかりました。変わらないためには変わり続けなくてはならない、という信念にこそ虎屋とエルメスというブランドの魂があるのだと思いました。いや、ブランドという言葉さえ黒川氏、齋藤氏は使いたくないと言っています。マーケティングとかグローバリゼーションとかに踊らされない能力、それが「老舗の流儀」?全然違う角度で昨今頻出する「働き方改革」のヒントもこの本に含まれているように感じます。徹底的な顧客志向の職人魂がCSVの要諦か?ありゃCSVって言葉もマーケティング用語か…今は短期的利益でない持続的経営は家業ビジネスじゃないと難しいのかなぁ?
長く続く会社の共通点は、変わり続けることだと仮定して、読んだ。 変わり続けるということは、失敗も成功もしつづけることなんだけど、やったことあとから理由つけても眉唾で。 作る必然とは最初からわかっているものではなくて、理由づけはあとからなされるもの。 で、必然をつくるのはお客様。 仮定は合ってるん...続きを読むだと思う。でも変わり続けるには、どうすれば。 後半は上品なおじさまの雑談で終わってしまった。あとがきでご本人たちがおっしゃる通り、本にするまでも。ていうか編集に考えが無い。何をするつもりだったんだろ。
エルメスジャポンの社長だった斉藤さんが、ライバル会社を訊かれた際、「強いてあげるなら、『虎屋』」という一言から始まった、虎屋の社長の黒川さんとの対談集。ブランドとして守るべきものと、変わるもの、国も違えば業種も違う2つの会社には、同じ職人気質が流れている。ブランドを考える上で、参考になる。
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