傀儡后

傀儡后

880円 (税込)

4pt

二十年前の破滅的な隕石落下により、大阪は異形の街と化した。落下地点から半径六キロは、現在も危険指定地域とされ、ここを中心に、五感で世界と融合するドラッグ「ネイキッド・スキン」や、全身の皮膚がゼリー化する奇病「麗腐病」をめぐり、人類社会崩壊の予兆の中、変容してゆく人の意識と世界が醜悪かつ美麗に描かれる。ホラーの鬼才が満を持して世に問う、空前のテクノゴシックSF巨篇。第23回日本SF大賞受賞作。

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傀儡后 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年03月01日

     皮膚とは?相手と気持ちを通じあい触れ合うとき、絶対的な膜となり結合を阻止する皮膚とは?
     SFあんまり知らない頃に読んだけど、閉鎖空間好きだったんでめちゃくちゃ面白かった。

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    Posted by ブクログ 2012年11月17日

    なかなかに感想を語りづらい作品。

    ただし、とても面白かった。

    過程でしかないような場面はひとつもなく、あらゆる場面が強烈なヴィジョンと灰汁の濃すぎるキャラで描かれてるせいで、常に刺激的。

    最終的に、なんでこんなことに……と考えそうになるほど異世界に連れてこられるが、支離滅裂なわけでもなく、それ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年10月13日

    3ヶ月くらいかけてゆっくり読んだ記憶があります。
    個人的に麗腐病の症状がかなり好きです。
    世界観がもう素敵すぎです。SFに惚れた瞬間でした。

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    Posted by ブクログ 2015年06月14日

    物語の舞台は、20年前に守口市を中心に半径約6kmの範囲に渡り隕石のシャワーが降り注ぎ、壊滅的な打撃を受けた近未来の大阪。隕石落下地点からは謎の奇病「麗腐病」が蔓延し、落下地点近辺は厳重に隔離された危険指定地域「D・ランド」と呼ばれている。肉声を使わずコミュニケーションを取る若者たち、着るだけで外見...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年09月28日

    隕石が堕ちて受精した胎動する街の物語。
    繋がりたい触れたいという欲望を振りかけ暴力と狂気と血肉と汚泥を掻き混ぜ踏み潰しペースト状にした混沌のなかに・・・狂おしい美しさがあります。
    フェティッシュな身体感覚に陶然とした気持ちになりました。
    これは耽美小説なのです。

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    どこが「ゴシック」なのかと尋ねられると困るけれど、やはり読んでみれば「ゴシックであった」としかいいようのないSF。
    「触れる」「触れられる」ということのもつ意味を少し考えます。つきつめれば「触覚」による受胎の物語といえるのかも。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    キャラが、本当にキャラがいい。これを読んでからというもの、ナイロンをなんともいえない目線から見るようになりました。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    武智好きだけど話には一切関わってこない。
    でも好きだ。
    あと涼木さんの弟。
    キャラとか設定がすごく好きだけど色々詰め込みすぎて生かしきれてない感がするけど、話はちゃんとまとまってはいてぎりぎりする。
    あとがきが可愛すぎる。
    ナイロンを見ると傀儡后を思い出す。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    最初はただの近未来小説なのかと思っていたのですが、物語が核心へと近づくに連れて、世界と皮膚との関係にのめりこんでいきました・・。
    キャラクターも個性が出ていて、一人ひとりが魅力的でしたね。

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    Posted by ブクログ 2014年08月16日

    牧野修ワールド全開でもう何が何だか。中盤までは夢中で読んでいたんだけど、さ、最後までついていけたひといるのかな……?

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