増補 アジア主義を問いなおす

増補 アジア主義を問いなおす

1,045円 (税込)

5pt

4.0

緊張が続く日本と東アジアに、どんな共存のあり方を描くことができるのか。その手掛かりとなるのがアジア主義だ。本書では、満州事変から日中戦争への流れを、欧米協調とアジア主義との相克という外交史的観点から辿りなおす。そこで明らかになるのは、中国との緊張を高めつつ満州国を建設し東亜協同体構想を掲げた当時の日本が、実は対米関係を最重要視していたという意外な事実だ。日本と東アジア、そしてアメリカ──今日まで連なるこの錯綜した関係を解きほぐすために避けては通れないアジア主義の実像に迫る。文庫化に際して、その思想と政策との捩れを問う論考を書き下ろした増補決定版。

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    Posted by ブクログ

    アジア主義を問い直す

    本書を手に取る方にまずお伝えしたいのは、太平洋戦争中に喧伝された大東亜共栄圏という思想と、アジア主義は似て非なるものである。たしかに、アジア主義は大東亜共栄圏という思想を胚胎している。しかしながら、そこには本来、戦前の思想として一括りにして戦後社会の中で切り捨ててはならない重

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    2022年09月24日

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