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Posted by ブクログ 2015年04月28日
何とも冷静であり、シニカルな小説だと思った。
そして最後まで、「神」と「奇跡」の正体についての謎が明かされていない。
結局、発端となる事件の真相については、それが人為的に仕組まれたことなのか、それとも本当に神による奇跡なのか、断定的には書かれていない(と私は読んだ)。
その正体が最後まで巧妙に隠さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月26日
少年十字軍の悲劇を知っていれば
この子達にどんな結末が待っているのか
それを作者がどれだけ耽美、爛れた
退廃的な世界に描くのかと思いながら
読んでいったのだけど。。。
神への信仰を表面にあらわしながら
俗な人間の欲にまみれ浸りきった大人たちに
(あぁ大人の世界を縮小版で濃縮している
レイモンにもか)...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月06日
13世紀に実際にあった少年十字軍をテーマに描かれたお話。
難解そうに見えて、意外にさらさらと読める。それは、登場人物は多いのに、それぞれが生き生きと魅力的に描かれているせいかも知れない。
エティエンヌに心酔する子どもたち、信じてはいないけれど追随する者、利用しようとする者、そして訳も分からずただ参...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月13日
面白かったです。
13世紀のフランスで、神の御告げを受けたエティエンヌを中心とした子供たちがエルサレムを目指したという史実を元にしたお話でした。
児童書になるのか、皆川さんにしては毒や闇は少なめでしたが引き込まれました。
エティエンヌやルー、アンヌという初期の子供たちを取り巻いたり阻んだりする大人た...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月26日
奇跡を起こす羊飼いの少年エティエンヌと、そこに集う少年少女と狡猾な大人達がエルサレムへ向かう物語!
弩使いの少年ルーは誰よりも頼りになります。
フルク修道士はムカつきます。
レイモンにもムカつきます。
ピップの『エティエンヌが居るから大丈夫』にも段々ムカついてきます。
キリスト教の失敗は教会と...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月17日
史実に基づいた物語。
信頼と疑心、純粋と不純、真実と嘘などたくさんの人と思惑が交錯しながらエルサレムに向かい最終的に子供たちが出した結論に、1つの人生の歩みを見たような気分になった。
修道士や騎士、神や悪魔などが作中や文面に出てくるものの思っていたほど宗教色の強さもファンタジーも感じなかった。そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月24日
世界史上、有名なエピソードに基づくお話。
「少年十字軍」と言えばいい印象を持っておられる方は少なかろう。
当時のヨーロッパや聖地をめぐる云々、縁のない日本で育ったものにはなかなか理解しがたいものがあるし、安穏と状況に納得いかぬことが多々ある。
それはおそらく、当事者においても同じことであったろう...続きを読む
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