骨を彩る

骨を彩る

627円 (税込)

3pt

十年前に妻を失うも、最近心揺れる女性に出会った津村。しかし罪悪感で喪失からの一歩を踏み出せずにいた。そんな中、遺された手帳に「だれもわかってくれない」という妻の言葉を見つけ……。彼女はどんな気持ちで死んでいったのか――。わからない、取り戻せない、どうしようもない。心に「ない」を抱える人々を痛いほど繊細に描いた代表作。

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骨を彩る のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    偶然死を身近に感じる機会が多かった時に読んだ。どんな言葉でも言い表すのは難しいけど、生きることと死ぬことについて上手く飲み込んで自分の中で折り合いがついた作品だった。

    0
    2024年01月26日

    Posted by ブクログ

    やがて海へと帰る。を読んで自分が死んだ事に気付かず歩いて歩いて同じ場所に戻って、また歩いて、歩かなくていいんだよとお婆さんが言ってくれる、顔が菊の花で、その大元が震災で、何度読んでも切なくて、でも切ないと自分とは関係ないと人事みたいに考える浅はかな自分がいる。どんどん記憶が消えて行き最後に歩かなくて

    0
    2023年11月14日

    Posted by ブクログ

    彩瀬まるさんの作品が好き。
    以前なにかを読んでから漠然と思っていて、メルカリで5冊セットで購入うちの1冊目を読み終えた。
    大きなストーリーに流される話ではなくて
    手からこぼれ落ちていく日々の生活を、ひとつぶひとつぶ、お椀がたの手で受け止めているような、そんな印象
    短編集だがゆるっと繋がっている私が愛

    0
    2023年11月09日

    Posted by ブクログ

    読んでいると、体の芯が震える。
    自分の心の淵からこぼれ落ちていく何か。
    それは安易な言葉で形容できない。
    彩瀬まるさんはその形にならない言葉を丁寧に編み上げていく。

    登場する人々は皆が皆、心に虚を抱えている。
    それは簡単に埋めようも埋まりようもないもの。
    だが、自分を形作ってくれた誰かやいまも隣で

    0
    2022年11月08日

    Posted by ブクログ

    なんだこの小説。
    いままで生きてきた時間の中で感じたことのある、
    違和感、疎外感や、人と歯車が合わないと思った瞬間が、
    全部詰まったような物語。
    思い出して痛くて痒くて、胸を掻きむしりたくなる。

    それでも、そんな経験が、今の自分を作っているのだと、
    登場人物を自分を重ね合わせながら、
    息をつめて最

    0
    2022年10月04日

    Posted by ブクログ

    読み終えた時、こころがすごく温かくなった。
    欠けたピースを欠けたもの同士でぎこちなく繋ぎ合わせて、でも形が違うから上手くはまらないんだけど、それはそれで良い、ピース同士が少し重なるだけで万々歳。

    0
    2022年06月09日

    Posted by ブクログ

    人間味のあるやり取りが繊細な世界観で描かれており、読んでいて心地よかったです。最後のお話が特に好きです。あどけない女の子の友情が美しい。

    0
    2022年03月19日

    Posted by ブクログ

    誕生日プレゼントはおすすめの本がほしいです!って言ったら大好きな先輩がくれた本。

    すべての話がちょっとずつ繋がっている短編集で心があったかくなりました。

    日常を切り取りつつ、きらきらとした夢を見せてくれる素敵な小説でした。
    また読みたい。

    0
    2022年03月02日

    Posted by ブクログ

    彩瀬まるさんは個人的に大好きで、この作品も大好きです。
    人間の心の、脆くて弱い部分の描写が素晴らしい

    0
    2021年10月19日

    Posted by ブクログ

    悠都の肩はいつも熱い。湿気のない、よく日射しに熱せられた石のような熱さだ。

    /やわらかい骨 
    p222

    0
    2021年10月09日

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