義男の青春・別離

義男の青春・別離

869円 (税込)

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真綿で首を締められるような毎日だった。一家七人の経済的支柱として、駄菓子にひとしい貸本漫画を描き続ける責苦。芸術的な漫画を志し焦燥する「義男の青春」。浮気した恋人を恨み、ブロバリンを発作的に飲むが死に切れず、我が身のやりきれなさから滂沱の涙を零す、売れない漫画家の自己憐憫「別離」など14編収録。現実と夢、日常と狂気の領域を融通無碍に往還する、つげ漫画集第二弾。

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義男の青春・別離 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    朝目が覚めると
    今日は外がひどくふくらんでいるようだった

    外が家のなかに侵入してくる



    5歳で父親を亡くしたつげ義春。

    「がまんしてくれよな タクワンしかないんだよ」


    すざましい貧しさで、さらには母親の再婚相手が作中では
    本当に酷い人で、
    とても不幸な環境で育ったのだなと感じました。

    1
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    救いようのない状況なのに、どこか飄々と、それを他人事のように、時にバカバカしいユーモアをも交えながら描く、これこそ、つげ義春ワールド。
    絵の一種のしつこさも好きだ。

    0
    2020年07月06日

    Posted by ブクログ

    名前だけは昔から知っているものの、なんとなく敬遠していたが、もっと早く読めばよかった。なんとも言えない画風で、一見すると下手なんだけどそこがまた魅力的。物語も切なくて、どこかエロくて、人の思い出をこっそりと覗いているような感覚。太宰が漫画を描いたらもしかしてこんな感じだろうか。

    0
    2014年08月16日

    Posted by ブクログ

    やりきれない人生の中で無力感、脱力感を感じる一冊。悪夢や不安を描いた不条理作品も加わっている。あー、やるせない、苦しいと言いながら再読してしまう。自分の中の弱い部分が呼応してしまうのだろう。

    0
    2021年04月29日

    Posted by ブクログ

    ひとつ前に読んだ『無能の人・日の戯れ』より好き。
    たぶん、“夢”(寝て見る方)を感じさせる短編が、
    いくつか収録されているからだと思う。

    あまりに現実過ぎる話より、
    地に足が付いていないこれらの話に惹かれる。

    だけど、どの話も、基本的に夢なんだか現実なんだか・・
    という曖昧さはあるんですがね。

    0
    2009年11月03日

    Posted by ブクログ

    責苦 ブロバリンを発作的に飲むが死に切れず 滂沱の涙を零す 自己憐憫 ゆうずうむげ融通無碍に往還する 苔生した石仏を感慨深げに眺めたり 火の見櫓ひのみやぐら けれど李さんの説では蟹は下水道を通ってしばしば思わぬ所に現れるのは珍しいことではないという 京成の市川だから 錦糸町に越してくればよかったのに

    1
    2018年12月26日

    Posted by ブクログ

    つげ義春ってまだ生きてたんだ。
    水木しげるや手塚治虫や、やなせたかしと同年代だと思ってた。彼等よりはちょっと年下なんだ。

    読んでみて、なるほどこれはわからんわ…と思った。あんまり読みたいとも思わなかったから、「別離」だけ読んだ。
    表現せずにいられない何かを持ってはいたんだろうな。それが何かはよくわ

    0
    2017年10月28日

    Posted by ブクログ

    「別離」が胸に苦しく刺さる。

    【目次】
    蟹(1970年1月)
    夢の散歩(1972年4月)
    夏の思いで(1972年9月)
    下宿の頃(1973年1月)
    事件(1974年4月)
    義男の青春(1974年11月)
    夜が掴む(1976年9月)
    コマツ岬の生活(1978年6月)
    外のふくらみ(1979年5月)

    0
    2021年01月02日

    Posted by ブクログ

    どの作品も主人公が漫画家でして、そうなるとどうしてもつげ氏本人の自伝的内容?? と思ってしまいがちですけれども、解説を読むとそう思ってしまう読者っつーのはアレなんですな、純情ということなんですなぁ… ←え?? 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    でもまあ、つげ氏の作品ってあまりフィクションめい

    0
    2015年09月21日

    Posted by ブクログ

    「マンガは哲学する」からの、つげ作品。普段マンガは読まない。正直、そんなに感動したりはしないし何かを得られるわけではない。でもなんとなく好きかも。本を食事、マンガをおやつとするなら、つげ作品は和菓子よりももっと地味なふかし芋とか硬いせんべいとか、そんな感じです、私にとっては。

    0
    2013年10月09日

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