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江戸の志士や明治の文豪たちを魅了した芸者。そもそも彼女たちは何者なのか。いつどのように誕生し、日本文化にどんな影響を与えてきたのか。芸と色といなせな会話。男と女の「粋」と「意気」――そこには、日本固有のサロン文化と、今や失われつつある日本の美の本質があった。花柳界の栄枯盛衰、名妓や遊び等の具体的なエピソードを辿りつつ、芸者の文化と歴史から、日本独特の「人間関係の洗練」を浮き彫りにする傑作。
はしがき 「芸者の時代」
序 芸者とはそもそも何者か
第一部 江戸の芸者とその歴史
踊り子から芸者へ
深川芸者の発生と実像
色を売ること売らないこと
幕末の芸者たち
第二部 明治の芸者 その栄華と終焉
祗園と柳橋
雑魚寝のこと
名妓たち
水揚げのこと
芸者遊びとは何か
日本的サロン文化
エピローグ「のんびり」の世界
あとがきに代えて 芸者のかたち
文庫版あとがき
Posted by ブクログ 2024年01月31日
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遊女と歌舞伎との関わりも深い。歌舞伎は「かぶき踊り」という踊りの名前に由来する。かぶき踊りとは、かぶき者= 傾き者と言われる一種のやくざ者のふるまいを真似た踊りであった。傾き者は派手な格好に長いもみあげを生やし、長大な脇差を腰にさして長大な 煙管 のまわし飲みをする連中である。茶屋に出入り...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年05月25日
田中優子
芸者文化を 芸を以って もてなす 日本文化 として 論述した本。芸者文化の衰退を 日本文化の豊かさの喪失と捉えた。日本文化が失った豊かさとは 「いき」「のんびり」といった 洗練した社交性、マナー、かたち とした点が面白い。
「文化の豊かさに 金銭は不可欠だが、失った文化の豊かさは ...続きを読む
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