ヒトと文明 ──狩猟採集民から現代を見る

ヒトと文明 ──狩猟採集民から現代を見る

880円 (税込)

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4.7

二〇世紀後半から、生物学としての人類学「ヒト学」は大きく変貌した。著者の専門である分子人類学は、タンパクの遺伝マーカーの研究で始まったが、現在ではゲノム全体の情報を用い、アジアの古層民族集団の起源および系統進化を明らかにしつつある。さらに、日本で長い歴史をもつ人類学は、文理合同の学際研究を通じて、ヒトの特異性と多様性および起源の総合的な解明をめざす。本書は筆者の研究史を追いながら、「DNAから人権まで」をモットーに「文明とは何か」「先住民族の人権」「人類学者の社会的責任」などの問題を解き明かしてゆく。

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ヒトと文明 ──狩猟採集民から現代を見る のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    ヒトとは何かを、文系、理系双方の考え方を交えて論じたもの。ヒトについては、生物学、医学、遺伝子学などの科学的分析と、文化人類学、史学、考古学など人文系の分析とがあって、融合した研究はなされてこなかった。そこを総合的に研究し、まとめたすぐれた研究成果だと思う。極めて論理的かつ学術的な、説得力ある内容で

    0
    2018年10月21日

    Posted by ブクログ

    好きな著者の自伝などはたいがいすぐに飛びつくのですが、尾本先生の著書はいままで読んだことがなかったので、少し迷いました。が、これは断然、読んで正解でした。正月の帰省中、高速バスの中で、何度もクスクスと笑えてしまいました。ドイツ留学時の話。共用の冷蔵庫に入れておいた味噌を捨てられてしまった。においをか

    0
    2017年01月04日

    Posted by ブクログ

    明治17年に坪井正五郎など10人が、日本初の人類学の組織「じんるいがくのとも」を立ち上げた。これは数年後に東京人類学会に発展し、その後、現在の日本人類学会となる。明治26年に東京大学理学部の前身である理科大学に、日本初の人類学の講座が設けられ、坪井が初代教授に就いた。

    アボリジニには、岩壁壁画が描

    0
    2020年12月09日

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