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森の洞穴に現れた人間の赤ちゃんは、母オオカミ・ラクシャに預けられて、オオカミの群れの中で育てられた。その少年モウグリを主人公に、ヒグマのバルーと黒ヒョウのバギーラ、モウグリをさらったサル族、岩ニシキヘビで知恵者のカー、人間を恨みモウグリの命を奪おうとするトラのシア・カーンなど、「ジャングルの掟」とともに厳しく生きる者たちを描く永遠の名作、新訳で復活!
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Posted by ブクログ
オオカミに拾われ、ジャングルの一員となった少年モウグリの冒険と成長。 まずキャラクターたちがみんな魅力的(モウグリがとにかく強い!)。そして迸るような詩情とメッセージが、じんわり胸を熱くする。五感で味わうような、豊かな物語世界は素晴らしいの一言に尽きます。 ジャングルの掟に親しんだあとで、読者の目に...続きを読む文明はどう映るだろうか......。ラストに痺れました。
ターザン、ライオンキング、ジャングル大帝、もののけ姫、どうぶつの国とかの源流はここ。野生と文明という永遠のテーマ。 なにかのジャンルを作ったものの常として、こちらも最初にして最高傑作。
過去の訳書同様、狼に育てられた少年モウグリが登場する短編のみで構成。巧みな情景描写、魅力的なキャラもそのままに、自然との共生、異文化理解...生き方そのものを考えさせられる。原著の挿絵を収録している点で過去の訳書に比べて〇。
小学生で読んで以来手にした。もちろんその頃は児童向けの本だったが。ただ挿絵は同じだったようで懐かしい。物語の内容は忘れていたが、登場人物(?)の名はモーグリをはじめバギーラやカーは懐かしい。自我に芽生え、人間の血が騒いでも愛情はすべての動物に共有するものと感じさせてくれる。2018.3.23
本書のテーマはかなり広範に及ぶ。時間の経過から浮かび上がる世代。動物社会の内外で起こる衝突から見える社会性や歴史。小さな社会と大きな社会の軋轢。そして差別や出自。 そうした諸所の問題を乗り越えて他者とつながることは可能なのか、如何に自分が過ごしてきた時間と向き合うべきかをこの本は教えてくれる。 ...続きを読む文章も平易だし、誰にでも薦めることが出来る。でも子供のときに読めたなら、恐らくはもっと大切な本になっただろう。 数々の童話から手塚治虫の諸作、ズートピアまでを結ぶことが出来る作品。1894年作。
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