「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか パーソナルゲノム時代の脳科学

「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか パーソナルゲノム時代の脳科学

770円 (税込)

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脳の疾患やこころの問題を、ゲノムから解決しようとするゲノム脳科学。その急速な進展により、性格や知能と遺伝子の関係が続々と明らかになりつつある。個人の遺伝情報を治療に役立て、相性をゲノムで占う社会がすぐそこまで来ている。斯界のトップランナーが、国内外の最新研究世界を踏まえ、パーソナルゲノム時代の可能性を展望する。

[目次]
第1章 こころはどこにある?
1 自分を自分たらしめているものは何か
2 ゲノム、DNA、遺伝子
3 こころは遺伝するか
第2章 遺伝子ターゲティングが拓いたこころの研究
1 遺伝子操作で遺伝子のはたらきがわかる
2 カルシニューリン欠損マウスの実験
3 統合失調症モデルとしてのカルシニューリン欠損マウス
第3章 こころの病に挑む
1 こころの病を持つマウスを見つけ出せ!
2 マウスの脳で何が起きているのか
3 ゲノムの「解読」から「機能」を探る時代へ
第4章 パーソナルゲノム時代の到来
1 ゲノムは個人のものになった
2 「私」の遺伝子情報を解析する
3 遺伝子解析サービスを受ける前に
第5章 ゲノムで性格や相性がわかるのか
1 性格診断と科学
2 こころや知能に影響を与えるスニップ
3 ゲノムによる性格・知能診断は実現可能か
第6章 ゲノム脳科学と近未来
1 究極の個人情報・ゲノム
2 ゲノム情報と「命の選別」
3 パーソナルゲノム時代をどう迎えるか

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「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか パーソナルゲノム時代の脳科学 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    一つの遺伝子がヘテロになっているだけで、2000遺伝子が変化している
    αcamk2欠損マウスは歯状回での神経新生が増えている
    未成熟脳を持った人を探した
    これから10年間は精神疾患の時代?

    0
    2013年01月28日

    Posted by ブクログ

    自分の全ゲノム情報を安価に解析してもらえる時代がすぐそこまで来ている。本書では特定の遺伝子をノックアウトしたマウスによる研究成果から、遺伝子がこころの病に対してどんな影響を及ぼしているのかが解説される。後段ではゲノムで性格や知能がわかるのかといったことや、著者自身が遺伝し情報解析サービスを受けてわか

    0
    2015年04月18日

    Posted by ブクログ

    遺伝子と心についての話より,むしろ自分のゲノムを解析してもらえる23アンドミーみたいなサービスの現状・将来が興味深い。

    0
    2013年06月04日

    Posted by ブクログ

    ふと思った疑問。
    こころって遺伝するの?
    性格が親に似るっていうし。じゃあ、こころはどこにあるの?
    という疑問が少しわかる本。

    でも、ニンゲンが細胞からできていてすべてにDNAがあるなら
    脳細胞以外にもなにかしらの個人の記憶が残ることもあるのかな?
    SF的だけど、生体移植した人がドナーの記憶を持つ

    0
    2013年03月21日

    Posted by ブクログ

    ワクワクしながら読めた。小さい時、スーパーコンピューターがゲノム解析を24時間ぶっ続けで解析している。そんな話を見た記憶がある。それが今では数万で自分のゲノム解析ができるという。かかりやすい病気、気質を知り、自分の子供のゲノムをパートナーと比べる楽しみ。 楽しみだけでなく、ゲノム解析で起こるリスクも

    0
    2012年05月04日

    Posted by ブクログ

    また文系の私には驚異的なお話です。

    脳の機能から人間とは?というアプローチをしている脳科学。それとは違うアプローチの仕方だけど案外正解に行き着いちゃうかも、と言うのが遺伝子からのアプローチです。

    背景には遺伝子解析技術の急速な進歩があります。病気になりやすいかどうかなどを左右する遺伝子の型、10

    0
    2011年02月21日

    Posted by ブクログ

    ゲノムってそんなにお安く解析できるんだなあって。
    結局ゲノムとは何かっていうことの理解が出来たか出来ていないかはわからないけれど、わかりやすい語り口でそこそこ面白く読めた。

    マウス実験において遺伝子がひとつ無効化されただけで、他のマウスを殺してしまう傾向が見られるようになるなんて衝撃。

    0
    2014年04月11日

    Posted by ブクログ

    内容は悪くないんだけど、タイトルから感じるワクワク感が満たされなかった、と感じたので☆3つ。
    結局「こころに影響をあたえるのはゲノムと環境のどちらもです」が結論で、そりゃそうだわな、という感じ。後半のゲノムビジネスについての考察はそれなりに興味深いけど、タイトルから期待していた「何か」とは関係ないよ

    0
    2011年06月13日

    Posted by ブクログ

    遺伝子の8割は脳で発現していること、マウスのゲノムとヒトのゲノムは余り変わりないとうことが新しい知識となった。随分ゲノムの解読が進んできたが、まだまだ遺伝子情報をヒトの生活に活かしきるということができていないようだ。技術的なこと以外の問題もあるかもしれないが、今後の研究の成果に期待する。

    0
    2011年05月16日

    Posted by ブクログ

    >ゲノム全体のたくさんの遺伝子の機能に関する情報と、その全体的情報からある性質を推定するようなアルゴリズムを考案する必要がある

    というのが示唆的だなと思う。

    0
    2011年04月08日

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