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ただ、認めてほしいだけ。 14歳で作家デビューした過去があり、今もなお文学少女気取りの栞子は、世間知らずな真実子の憧れの先輩。二人の関係にやたらイラついてしまう美人で頑張り屋の美里は、栞子の恋人である大学教授に一目惚れされてしまう――。名門女子大を舞台に、プライドを持て余した女性たちの嫉妬心と優越感が行き着く先を描いた、胸に突き刺さる成長小説。
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Posted by ブクログ
期待を上回る面白さと丁寧な解説がよかった! エピローグの急展開さにいい意味で栞子と共に置いてかれそうになった笑 同情はするけど味方にはなれないキャラクターたち。そもそもどれも他人事ではないような胸にちくりとくる作品でした。
真実子才能ありすぎて、もしこんな人がいたら..と考えると栞子に気持ち分からんでもないな。 読者としては真実子大好きです。
柚木麻子さんの作品が大好きなので期待通りで、めちゃくちゃ面白かったです。 真実子、栞子、美里、誰をとっても、誰の考えもわかる。3人の関係性も、手にとるようにわかる。 誰かを崇拝することで埋める満足感や、崇拝しながらも「自分が居ないとあの子はダメ」だという自己有用感、自分には無いものを敢えて軽蔑するこ...続きを読むとで否定する妬み、疎ましいけれど時折見え隠れする本心の部分から自分と重なり合い、嫌いになれないあの感覚。 女性特有(なのかな?)の渦巻く感情が、3人の四方八方から矢印で繋がり、他人事とは思えない面白さと共感。 憧れは、美里のように誰にも媚びず自分の力でのしあがっていく強い女性。だけど栞子のように、負けを認めたくないが故に「みんなと同じ」を毛嫌いする"ポーズ"で、男の懐に潜り込み、突きつけられる現実から、甘美で浮いた気持ちにすり替えて一生懸命背こうとする、そんなやり方もわかる。わかるわかる!笑 "自分もみんなと同じ"なんて自分が痛いくらい本当はわかってるんだよね。何者にもなれないことも。 自分を何者かにしていくためには、相当な労力と傷付く覚悟がないといけないことも。 それを乗り越えた真実子が、あの頃と同じわけがない。最後は確かにスカッとはするけど、私はどこまでも栞子を嫌えない。 だってみんな、自分の居場所が欲しいだけ。 作り方もやり方も自由。口を出す権利も出される権利もない。だけどそのやり方が、自分の領域を侵した瞬間には、攻撃するしかなくなる。それが最後のあの1シーンだったのかな。 味わい深く面白かった。
期待を裏切る(失礼)面白さで、一日で読んでしまった。 『横浜にある名門お嬢さま大学に通う3人の挫折と葛藤を描いた話』と内容を簡潔に文章にすると、ちょっと違うなあと思う。 北海道から出てきた真美子は幼い頃から病弱だったが(肺がひとつしかないらしい)、自分よりひとつ年上の栞子に憧れて横浜の女子大に入...続きを読む学した。豪華学生寮のルームメイトである美里は、真美子の親友であると同時に彼女の体調を気遣う保護者の役目もしている。 さて、真美子が憧れている栞子なる人物は、14歳のときに『けむり』という本を出版した過去を持つ。真美子はその本が大好きで、盲目的に彼女を尊敬し、慕っている。 自分には才能がある。 人とは違う。 女と群れるのは嫌いで、男といるほうが気が楽だ。 自分の知らない世界をたくさん知っている栞子の言葉を、真美子は栄養にしてすくすく育つ。真美子にいろんなことを得意げに語る度に、栞子は気がついちゃうんだ。口から出る言葉はすべて正反対で、本当の自分は空っぽだったんだって。気がつくというより、見ないフリをしていた現実に目を向けざるを得なくなったという感じか。 話はこの2人が中心なんだけど、美里は影の主役といってもいいだろう。美里のストイックさや強さが物語のいいスパイスになっている。夢に向かって頑張るひたむきな姿や、厳しい現実に打ちのめされそうになりながらも立ち上がる様が凛として美しい。そして何より冷静で且つやさしい。 まったく違う立場、容姿、性格、才能を持つこの3人の三角関係はどのような結末を迎えるのか。 わたしは、 栞子を取り巻く下らない男たちに呆れながら、最終的には真美子に怯えた。 栞子に対して苛々していた感情は、いつの間にか憐憫の情に変わっていた。
栞子のナルシストさに痛々しいと思いながらも、どこか自分と重ねながら読んでいたから、最後真美子が放った言葉や態度に息が詰まりそうになった。 見下される者と見下す者、見下す者の方がその存在を求めてるって言う感じの言葉がしっくりきた。 お嬢様女子大生の女同士の人間関係って感じがして出てくる人みんなリッ...続きを読むチで清潔感溢れててレベルが高いなぁーって感じたから、栞子みたいな1人もがいてる女の子を見てると、何だかホッとして好きだった。 この本では自分の居場所をみんな求めてる そのために彷徨うとあった 真美子が栞子に憧れたのは、女子大生の真美子にとっての居場所を作ろうとしていたから。 社会人になって美里並みに一般常識を身につけた真美子にとって、栞子はもう憧れの対象ではないと同時に居場所ではなくなっていたから最後あれだけ冷たい言葉を放てたのか。 真美子が栞子に憧れてる描写が好きだった。ワクワクした
姉から。 自分は真実子にも栞子にもなり得るなぁと思いながら読んでいたが、美里のように自分の求めるものに真っ直ぐに進む人にはなかなかなれないなとも思った。各章題が良い。
匿名
真美子も栞どっちもイラッとする女性だった。 イラッとしながらもすいすいと読み進めてしまう引き込まれる物語でした。
なんだこれ?と思いながら読み進めると予想外に面白い。あの頃の大学生…横浜の丘の景色、ユーミンの喫茶店、女子アナ、ミスコン、パリの左岸、まだ新しい汐留の高層ビル。懐かしい。エピローグが気持ち良かった。
ストレスがたまると開いてしまう一冊。 先輩にやられっぱなしでずーっとイライラもやもやするけど、最後は痛快。スッキリ。
人のダメさ加減。傲慢さや劣等感。 居場所探し。 それぞれの立場から色んな感じ方ができる本。 最後は何かスカッとした自分がいた。
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