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それは「地獄」でもあり「悦楽」でもあった……「ブラック」では片付けられない真実(リアル)。当事者の証言の分析から明らかになった驚愕の事実とは? 自らソフトウェア開発に携わっていた、新進気鋭の社会学者による瞠目すべき論考!
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Posted by ブクログ
IT業界の人の大変な働き方を紹介した本 ちょっと寄り添いすぎで感覚的、分析的でない。他の業種との区別がないので、データなどが欲しかった。 物語であって、考えたものではないような。 既存の業界との差異ではなく、個人に着目しちゃってるのがもったいない。 ITの難しさ①複雑性:使い回せる分絡み合っている...続きを読む②同調性:受容に柔軟に対応③可変性:変更が可能なので対応が必要④不可視性:全貌が見えない 仕様が確定できない、完成を保証できない 有能な人が効率が非常に高く、それで作られるという常識。その中で無能と判定されたくないというプライド、アイデンティティ。対応策検討と吊し上げの境界の難しさ。有能な人が効率よく作るという前提での内罰的傾向 人事部の和を重視する姿勢と、エンジニアの技術力を尊敬する姿勢のずれ
20171017 自分がソフト開発に関わり始めた時期と丁度被っているので実感としは理解できる。ただリアルタイムでその時にどう感じたかは携わったソフトの種類によっても違って来るのではないかと思う。 ここ五年くらいの間にこの業界に携わった人が読んでどう思うかは聞いてみたい。
デスマーチを嘆きながらも嬉々としてオーバーワークをするエンジニアの姿を垣間見れた。文章は同じことが何度か反復して書かれている印象。
エスノグラフィーという社会学の手法を使ってソフトウェア開発におけるデスマーチが発生する理由に迫る。今の私が隣接業界で働いていること、かつての私が人類学という隣接学問を学んでいたことから興味深く読んだ。 著者の結論は、開発者が自身を職人だと位置づけており、そのプライドが誰にも頼らず腕一本で完成させるこ...続きを読むとをヨシとしているから、というもの。 デスマーチのなくならない理由は決してそれだけではないにせよ、今まで誰も書いてこなかった側面に光をあてて説得力のあるライフヒストリーを描き出してみせたことには賛辞を送りたい。 ただし、著者の主張は10年前であれば非常に納得のいくものだったが、本書の出版さらた2016年においてはソフトウェア開発は個人ではなくチームで行うことが前提であり、また、プログラマーではなくコーダーと呼ばれるポジションの人が「システムの全体像も見えないまま部品を作る」ような細分化された役割分担で作る大規模システムでもデスマーチは多発していて、そこでは本書のロジックでは説明のできない現象が起きている。ぜひ、こちらにも筆を向けていただきたい。
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デスマーチはなぜなくならないのか~IT化時代の社会問題として考える~
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宮地弘子
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