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芥川賞作家・ピース又吉直樹や、直木賞作家・西加奈子らとの共著でも知られる文筆家、せきしろ。 エッセイが東海大の入試に使われるなど、確かな文章力に定評があり、また数々の芸人にコント脚本を提供するなど、圧倒的なユーモアを生み出すせきしろの、表現力の秘密は「たとえ」にあった――。 「オダギリジョーが本名と知ったときのように驚いた」 「『この犬、他の人になつくこと滅多にないのよ』と言われたときのように嬉しい」 「雨天中止を知らなかったような孤独」
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Posted by ブクログ
季節の挨拶なんかも載っている。 さるかに合戦で飛び出してくる栗のように盛り上がってますかー? お湯が沸く寸前の電気ケトルの中のように盛り上がってますかー? エアー抽選器の中で回っている三角くじのように盛り上がってますかー? 大浴場の使用済みタオル入れのように盛り上がってますかー? マジシャンに1万円...続きを読む札を貸したのに、マジックが終わっても戻ってこないときくらい驚く オダギリジョーが本名だと知った時くらい驚く 知り合いかも、に父親が表示された時のように驚く
「○○のような~」をどう例えるか?をまとめた、自由俳句のせきしろさんならではの感性が光る1冊。 いやいやかえってわかりにくいってーと突っ込みたくなるのも多いのだけど(「小さい」をたとえるのに「大きな耳がかわいらしいフェネックギツネのように小さい」とか)、、「図書カードに書かれている卒業生の名前のよう...続きを読むに知らない」とか物語が浮かびそうなぐっとくる表現もあり、楽しめました。
この著者の着眼点は本当に面白いし、観察力がすごい。よくもまあ、こんなに絶妙な例えをできるものだ。同じものを見ていても、世界はこんなにも違うものかと感心してしまう。「新しい単位」を読んだときのような、鮮やかな驚きを与えてくれる本だった。
何で手にしたのか覚えてないが、タイトルからしてビジネス書や自己啓発のような薄っぺらい本を想像していた。 だが読んでみると良い意味での薄っぺらさというかユーモアがあった。 それこそ人は話すときや文章を書くときに比喩を使ってなにかに例えてわかりやすく物事を表現するが、その例えって大体の場合誰かが使ってい...続きを読むたり聞き馴染みのある表現が多い。はっきり言って手垢に塗れていて新鮮な例えに触れることって滅多にない。 本書はそんな例えの新鮮さを新しい例えを使って引き出すのではなく、既存の例えにプラスαを付き足すことで新鮮さを引き出している。 なかなか耳にすることはないが、言われれば理解できる例えが多く出てくる。 正直笑ってしまうようなものが結構あるのだが、それでもこういうアプローチって結構大事かもって感じた。こういうアプローチから自分なりの表現が見つかったりすることもあるだろうから。 持ち帰るものが思っていた以上に多い本だった。
嬉しい、楽しい、美味しい... そんな日常を彩る感情を、 せきしろさんらしいたとえで楽しむ本。 たとえの幅を広げる連想ゲームで、 イメージの対象から、徐々に外枠へと、 考えを膨らませていくのは発見だった。 アイドル → 女性 → 人間 → 動物 → 生物 → 地球 事実 → 史実 → 昔話 → ...続きを読む神話 この並びの展開に気付くだけで、 ひと回りもふた回りもスケール大きくたとえられそう。 また、時候の挨拶の作り方もおもしろい。 季節をたとえた後、その季節を 今日この頃 に替え、 いかがお過ごしでしょうか? を追加するだけだという。 春 → パン祭りで盛り上がるような春 → パン祭りで盛り上がるような今日この頃、 いかがお過ごしでしょうか? 完成。 こてこての定型文なんかより おもしろく、春らしさも良く伝わる。 本書で登場した、くすりとするたとえをピックアップ。 -------- ・クララが立ち上がった時のように、 盛り上がってますかー? ・御柱から振り落とされた人のように転がるおむすびを おじいさんがスペインのお祭りの牛のように追いかける ・君も能力者なんだろ と言われたように運命的 ・どこからか高校野球中継の音が聞こえてきそうな暑さ ・みかんで満足してしまった わらしべ長者のようにつまらない -------- しかし、このたとえる技術、 いざ実践してみると、なかなか難しい。 引き合いに出す知識や、多角的な連想が思い付かないと おもしろ味のない、退屈なたとえになってしまう。 日頃から多くの知識を吸収したり、 目に映る情景を文字に起こしてストックしたりなど、 たとえの抽斗増やしも重要なのだろう。 秀逸なたとえが瞬時に閃くようになりたい...。 今まで以上に、想像力豊かに 感情を伝えていこうと思った一冊。
2018.2/10 忘れかけていた気持ちをとりもどす 簡単な言葉選びの中に生活の視点があって、それはその人それぞれのものだから個性が出ちゃうなと思う
ハガキ職人に始まり、その才能で、作家となった『せきしろ』さん。 たとえる技術は、名の通りとも言えるし、言葉の面白さを 再構築するような遊びを持った一冊。 短歌の作家でもある。 思わず読みながら自分の声が漏れちゃうほど、おもしろかった。詩作、歌を詠む方にもいい本かもしれない。
『カキフライが無いなら来なかった』で始めて知った、せきしろさん。 自由律俳句、エッセイがとんでもなく面白かった。 せきしろは『例える技術』で日常をどんどん例えちゃうのである。 よく似た形、以前あった出来事。 人の共感を呼ぶための手法として、たとえは最強の伝達手段である。 例えるには何より「観察...続きを読む眼」が必要なので、回りがよく見えてない私にとって「世の中には例えるものが山ほどあるのに、例えないのは勿体無い」と教えてくれた1冊。 時間つぶしにもなると書かれているが、頭をひねりすぎて息抜きにはならないと思った。 電車の中で雲を見ながら、とりあえず例える練習をしている。
会話の中で使うには、なかなか難しい表現もいっぱいあるけど、発想力を磨くのに楽しい内容でした。 自分なりにアレンジ、発想力を身につけて、会話の中に組み込んでいけるようにしたい。 色々と思考して想像することで、脳活・脳の体操にもなりそうです。
やや子供向けのように感じた。 何も考えず読むとあまり楽しく無いが、いちいち本を閉じて自分ならどう例えるかを想像しながら読むと楽しめた。
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