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数値化できないものが、大の苦手な超理系人間の桐生蒼太。 そんな彼が、なぜか文芸編集部に異動になって。企画会議、〆切り、売上目標、刊行予定……。 全てが曖昧な世界に苛立ちを隠せない蒼太は、クレーマー作家、熱意大好き上司らを相手に、ベストセラー小説を出すことができるのか。 新人編集者の汗と涙と活字まみれの日常を描いたお仕事小説。
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Posted by ブクログ
小説にしてはストーリーが現実的だから、作者も理系なのかなって思ったら、ほんとにそうだった笑 文系の世界でリケイの風を吹かせてみたい。
超理系人間の桐生が出版社の文芸編集部という、文系人間ばかりの部署に移動。 そこでは自分の考えが理解されなかったり、はなから聞いてもらえなかったりして辟易。 悔しい思いをしながらも、理系の思考を生かしてベストセラーを出すという目標を持ち、奮闘する。 理系にはたまらなく共感できる所が多く、少年マンガの...続きを読むような成長ストーリーにもなっており、かなり楽しく読めた。 主人公に共感する部分が多いだけに、主人公と同じ目線でハッとさせられるような場面もあり、勉強にもなった。 たまたま行った本屋さんで、こじんまりだけど平積みにされていた本書を手に取ってよかった。 この本を平積みにしてくれた本屋さんにも感謝。
編集者として奮闘する理系の青年が主人公の仕事小説。理系と文系の考え方の違いというトピックが根底にあって(特殊なようでいて、普遍的なテーマであるようにも思う。それか私が個人的に興味あるだけかもやけど)、登場人物が魅力的で、面白かった。
リケイ、なのでライトな感じかと思いきや、がっつり目の理系、そしてがっつり目のお仕事小説でした。 表紙も背表紙の解説も、なぜかちょっとライトテイストなんですよね…。いやいや、読みごたえありますよ! わたしは骨の髄まで文系なので、理系というだけで「天才!そして変人!」という色眼鏡で見てしまいます。桐生さ...続きを読むんは当たらずとも遠からず…。いい意味で( ´∀`)
またまた「読みたい本リスト」へ入れている本を上司に借りた。ヾ(*´∀`*)ノ また、ちょうど「数学屋さん」もどんどん続編が出ているのを知って、最初から読み直そうかなあと思っていた矢先やったので、ますます嬉しい。 と、いうことでかなり前かがみになって読み始めたのに、まあ、冒頭のもっちゃりくっちゃりし...続きを読むたこと(笑)。 あれ? これってシリーズものの途中? と、疑いたくなるぐらい、設定が 「これは知ってるよね」 ちゅう姿勢で放り込まれてくる。 先日、「グルメ課」を読んだらシリーズ三冊目やったっちゅう罠にはまったのもあって若干疑ったのだけど、こちらはシリーズの途中ではない模様。 ほしたらこんなふうに進んでいくわけね。 私の読解力が足りないのかしらね。笑 面白くないわけではないけど、やや置いてきぼりにされてる感がある。 著者は「理系」の人間なんだよね、数学的な話ばかり書いてるんやから、理系畑の人よね。 そのわりには、わりといろんなことがあいまいよね。笑 ここをあいまいと思うのが文系たるゆえんなのかしら。 でもなあ。そんなふうにやや置いてけぼりにされてるのに、付箋の数はものすごい多いねん。 こちらが理解するとか納得するとかは関係なしに話がどんどん進んでいくのは、まさに作中の桐生の人柄そのもの。 せやけど、「いいものを作る」と、いうことに対する情熱はものすごい。 この熱は、著者から感じるねんな。だから最後まで目が離せない。 理系ちゅうたらクールなイメージがある。 物事に終わりはなくても存在する理由はあって、すべて理論だか論理だかで片づけられていく。 せやけど、それを語る人はクールじゃないらしい。 結局、理系だろうが文系だろうが、好きなものを語るときは熱が入るってことよね。 それが数字なのか文字なのかの違いだけで。 残念ながら私は数字の羅列を見ると 「ギャー」 と、思うタイプなので、それらにドラマもロマンも感じないけれど、たとえば「いろはうた」のように、同じ文字を二度使うことなく組み立てられた歌を見ると 「スゲー・・・!」 と、目がキラリンとなってしまうので、文系の人間で御座います。 今回面白かったのは出版も絡めてはったからかもしれへん。 出版ネタって流行ってるもんね(笑)。そら、本を読む人はもれなく本好きで、本好きは出版やら書店やらも大好きでしょうよ。 鉄板のネタですやんね。 続編はないのかー。残念・・・。 とりあえず、数学屋さんを再読しよう。 伏字の件はなるほどと思ったけれど、北条先生と桐生が伏字について討論するまでは 「なんでわざわざ伏字を使うんやろう・・・」 と、思ってました。(;^ω^) 伏字を使うくらいなら伏せなくてもいい表現方法を捻りだそうよ、と、思ってしまう。 だって、うつくしい文字の並びの中に「×」が入るなんて、うつくしくないんだもの(笑)。 数字の中に放り込まれたXやYとはわけが違いますよ! でも、最終的にすべてがすーっとまとまったのは、さすがというかなんというか。 QED! って感じやんね。 あ、そういうタイトルのミステリがあったな。残念(笑)。 ■■■■ ■ステマ ステルスマーケティング ステルスマーケティング(英: Stealth Marketing)とは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること。 略称はステマ。 (2017.03.13)
「理系は真実のみを追い求める」という数学科主人公のセリフに、理系の中でも理学と工学の壁を感じた。 工学、特に電気科卒でそのまま技術屋になったわけだが、真実なんてものは電気屋的にはどうでもいい。 数学屋が発見した理論と、物理屋が作った材料を使って夢の技術を空想して実現に落とし込む。 もしくは...続きを読む、油にまみれた機械いじりにのめり込んでいたいだけの人間もいる。 それが工学部。 理学が追い求めるのはトゥルーエンド、 工学が追い求めるのは自分好みのマルチエンディング。 そんな違いがある気がする。 電気屋と言っても数学物理は全然できないし、現代経済学で統計を扱ってる文系のほうがよほど数字に強いと思う。 高校で文系理系を分けるのが、日本の高等教育の愚の骨頂だと思う。 さて、理系考察は置いといて、本書はバリバリの純粋数学を学んできた人間が、なぜか出版社の編集員というお仕事小説。 文系上司は全く論理的じゃないから、話が全くかみ合わない。 文系の仕事の中にも、理系が役に立つことがあるに違いない。 ヒットする小説には、何か法則があるはずだ。 理系の考えで文芸を盛り上げる。 それがリケイ文芸同盟。
理系男子桐生に編集者は務まるのか…… 「曖昧」や「常識の範囲内」など数字でないお察し下さいは一切通じない桐生にヒット作を生み出す事ができるのか!?
タイトルが「文芸同盟」だから学生か小説家を目指す若者の話かと思った。まさかの編集者の主人公だった。 理系要素もあんまり無い。 主人公も後半強気になって、キャラ変わった?と違和感。 でもお仕事小説としておもしろい。編集者になりたい人とか読んで参考になるところありそう。
理系というか数学。前半は見たことない数学の専門用語が出てきて拒否反応が…。小説を読まない数学人間が、感覚的でなく統計的に売れる本を作ろうとするお仕事小説。
どこかで読んだような気がする、という印象を与えつつ、数学マーケティングという1点で新しい、という、それこそ本書で描かれる内容を実践したような本。まずまず。
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