猫と漱石と悪妻

猫と漱石と悪妻

638円 (税込)

3pt

3.9

見合い相手としてあらわれた夏目金之助(漱石)に一目惚れした鏡子。「苦労するが大成する」相手だという占い師の言葉を支えに結婚を決めるが、慣れぬ土地での新婚生活に戸惑う。しかし、それは今後ふりかかる苦難の序章にすぎなかった……! 漱石没後100年に読みたい、山あり谷ありの文豪一家グラフィティ。文庫書き下ろし作品。

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猫と漱石と悪妻 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    見合い相手として現れた夏目金之助(漱石)に一目惚れした鏡子。しかし、結婚生活は苦難の連続で…! 波瀾と笑いの数々を経て、深く結ばれた夫婦の絆を描く、文豪一家グラフィティ。

    夏目漱石と言えば気難しそうな顔をしたあの写真と、ロンドン時代に心の病を発症したことが知られている。「吾輩は猫である」が実話に基

    0
    2018年08月26日

    Posted by ブクログ

    内助の功という言葉がありますが、文豪の妻という他人にはわからない立場であるが故の苦労は相当なものだったと考えられます。悪妻との定評?のある鏡子さんですが、これを読むと、良妻という一般的な見方が、漱石との夫婦関係には全く意味を成さないものであることがわかります。
    少し前にテレビでドラマ化されていたのを

    0
    2018年06月01日

    Posted by ブクログ

    とても読みやすく面白かった。漱石の聞かん坊ぶりに心がざわついたり、同情したり。最後まで一気に読んだ。

    0
    2023年08月15日

    Posted by ブクログ

    漱石について書かれた本はいくらか読んだり、講座を受講したりとそれなりに理解しているつもりだ。初期のころは「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」など軽妙で笑える作品だったのが、晩年近くになるにつれ死生観や知識人の苦悩などの重厚なテーマに変わっていく。生い立ちは勿論のこと、イギリス留学を機に精神的に不安定にな

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    2018年08月16日

    Posted by ブクログ

    漱石の妻を主人公にしたドラマの原作本かと思ったが、さにあらず。
    こちらは漱石関係の資料を駆使して描かれた、文庫書下ろしの作品だという。
    ちょうど、そのドラマと同時期に発刊されてるので、当時は漱石の妻にスポットライトを当てるブームだったのか??
    あくまで悪妻と呼ばれた妻、鏡子さんの目線から書かれた物語

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    2021年09月02日

    Posted by ブクログ

    夏目漱石の奥さんからの視点で小説が生まれていくところが面白かった。亭主関白というか暴力を振るうのはどうかと思うけど、植松さんの文章で嫌な感じもなくすんなり読むことができた。

    0
    2019年05月11日

    Posted by ブクログ

    この本を見た時に、昨年秋にNHKドラマで「夏目漱石の妻」を放送していたのを思い出し購入した。

    漱石門下の小宮豊隆等によって、漱石の晩年には「則天去私」の心境に達したという「漱石神話」と「鏡子の悪妻」が言われ続けたが、近年は「則天去私」「悪妻」のそのどちらも違って、漱石自身がかなり精神をやられていた

    0
    2017年04月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夏目漱石の妻、鏡子視点の漱石。史実とは違うエピソードもあるしヒステリックではない穏やかで肝っ玉女性的に描かれているが、総じて私のイメージから離れてはいないし、良く描かれているのでスムーズに読むことができた。ま、ちょっと良い話として仕上がっている軽い読み物。おもしろかった。

    0
    2016年12月18日

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