土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―

572円 (税込)

2pt

著者は少年の頃、京都の禅寺で精進料理のつくり方を教えられた。畑で育てた季節の野菜を材料にして心のこもった惣菜をつくる――本書は、そうした昔の体験をもとに、著者自らが包丁を持ち、一年にわたって様様な料理を工夫してみせた、貴重なクッキング・ブックである。と同時に、香ばしい土の匂いを忘れてしまった日本人の食生活の荒廃を悲しむ、異色の味覚エッセーでもある――。 ※新潮文庫に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。

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土を喰う日々―わが精進十二ヵ月― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    映画『土を喰らう十二ヵ月』のDVDを観て(映画の料理監修が、土井善晴先生なので、ちょっと気になっていたのだ)気に入り、原作を読みたいと思った。
    元の本はけっこう昔に出版されていたらしいけれど、映画の情報が出た頃に再版されたのだと思う。
    令和3年12月10日 32刷の本。
    長く読まれているのだなと思う

    0
    2023年11月04日

    Posted by ブクログ

    月毎に違う食材が書かれているので、どの月から読んでも楽しめる。

    食を通した人との交流が丹念に紹介されているのが良い。個人的には、六月の章の梅干しの話がジンときた。

    0
    2022年12月11日

    Posted by ブクログ

    子供時代に禅寺で修行していた著者が、その教えを活かし、毎月様々な料理を作る本。
    「美味しんぼ」で知った人も多いと思います(自分もその一人)。

    この本には高級料理なんて一品も出てきません。
    粗末なお惣菜ばかりです。
    けれど、どれもこれも最高に美味しそうです。

    畑で取れた旬の野菜を、手間ひまかけて丁

    0
    2021年01月26日

    Posted by ブクログ

    水上勉が幼少の頃の寺暮らしを回顧しつつ、軽井沢の仕事場で一年、ぬく飯と家の畑で取れる季節の野菜、山菜、木の実などを様々に調理して味わうエッセイ。精進料理ということで、肉、魚の類はまったく登場しないにもかかわらず、その読むだに滋味豊かな食事は、四季をそれぞれに楽しみ、美味しさに溢れている。この歳になる

    0
    2019年04月02日

    Posted by ブクログ

    美味しいお料理を丁寧に作るシーンが印象的な本を紹介して!とお願いして、オススメいただいた本。
    口の中にじゅわっと味がする感じ。
    旅行中に読んで、早く帰ってゴハン作りたくなった(*´∀`)

    0
    2016年01月02日

    Posted by ブクログ

    こんなすごい本に出会えて幸せだと思う。
    食することの深み、重みを十分に感じた。
    自給自足を目指す私。
    何回も再読することになると思う。

    0
    2014年12月05日

    Posted by ブクログ

    はじめて 水上勉の本を読んだ。
    食に対する ポリシーと言うか 信念が実に明確に打ち出されていた。
    旬が 美味しいのである。
    旬という言葉がある 日本の文化が 素晴らしいのだ。
    それに対する 生でない 保存する という文化が 対置されている。

    水上勉の生い立ちというか素性が 明らかにされて
    大工であ

    0
    2016年08月28日

    Posted by ブクログ

    日経の春秋で「五十三年も生きていた梅干し」の話が引用されて興味を惹かれて購入。なるほど少年時代に京都の禅寺で奉公した経験を元に軽井沢で隠遁生活?をしている食と料理を中心とした月ごとのエッセイ。
    『めしを喰い、その菜のものを調理するということは、自分のなりわい、つまり「道」をふかめるためだということが

    0
    2024年05月24日

    Posted by ブクログ

    料理ってその人のテクニックとかを現すものだと思ってたけどそうではないのだね。
    食材を大切に思う心とか、その土地に感謝する心とかが最も大切で、人間はそれをいただいているだけでしかない。
    精進料理の捉え方が変わった。
    定期的に読み直したい本。

    0
    2023年09月30日

    Posted by ブクログ

    水上勉が、若き日の修行僧時代に学んだ精進料理を元に、日々の食事をととのえる様をつづった異色の食エッセーである。「土を喰う」のタイトルのとおり、季節季節に土の畑で採れるものから献立を決め調理する。そこにあるのは、すべてを無駄にせずおいしくいただくという禅の教えに通じる考えである。それにしても、この本を

    0
    2023年07月19日

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月― の詳細情報

  • 映画化

    「土を喰らう十二ヵ月」

    2022年11月11日公開
    出演:沢田研二、松たか子、西田尚美

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