芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか

芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか

919円 (税込)

4pt

3.9

『1Q84』にもその名が登場する日本でもっとも有名な新人文学賞・芥川賞が、今や世界的作家となった村上春樹に授賞しなかったのはなぜなのか。一九七九年『風の歌を聴け』、八〇年『一九七三年のピンボール』で候補になったものの、その評価は「外国翻訳小説の読み過ぎ」など散々な有様。群像新人文学賞を春樹に与えた吉行淳之介も、芥川賞では「もう一作読まないと、心細い」と弱腰の姿勢を見せている。いったい選考会で何があったのか。そもそも芥川賞とは何なのか。気鋭の文芸評論家が描き出す日本の文学の内実と未来。

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芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年12月27日

    小説というものは一般に、誰の、どんな時代においても一定の評価が贔屓されることなく下されるものだと思っていた僕にとってこの本は衝撃的なものでした。


    村上春樹さんという有名作家がなぜ芥川賞を手にすることがなかったのか追求したこの評論、そうだったのかと僕は驚き、そのあとに十分納得できるものを感じました...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月12日

    メッタ斬りでも読んだように、芥川賞とか直木賞が、重要作品・人物に対して、往々にして授賞漏れしているのは、多分紛れもない事実。ま、人が人を評価する以上、絶対的な基準はない訳で、各人の立ち位置とかによっても当然違ってくる訳で。タイムリーなところでは、昨日発表になった本屋大賞が、直近の直木賞と一致したって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月04日

    村上龍
    村上春樹
    山田詠美

    作者ごとのアメリカ文化の受け入れ方の違い、その作品の日本(選考委員)側の受け入れ方の変遷が面白かった。

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    Posted by ブクログ 2010年08月11日

    芥川賞、父親、1Q84(あるいは村上春樹)に関心のある人は、きっと興味深く読める本。キャッチーなタイトルに比して、内容の広がりは相当のもの、小説の読み方が、少し増える本です。

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    Posted by ブクログ 2014年08月11日

    買ってからしばらく放置していたけど、札幌で半分くらい読んで、そこから一気に読み終える。

    基本的に春樹について書かれているところ(芥川賞での実際の選評も、大江健三郎の春樹への評価の推移とかも)は面白かった。芥川賞の選考風景とか、賞をとりまく時代変化とかも。文中の加藤典洋の『アメリカの影』からの引用文...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年07月27日

    タイトルになっている「芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったのか」という問いのほか、「夏目漱石の『坊っちゃん』のヒロインは誰か」「多くの人が、太宰治の『走れメロス』に感動した記憶を持っているのはどうしてなのか」という問いを追いかけ、日本における「文学」のあり方を論じています。

    芥川賞の候補になった...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年06月10日

    村上春樹がなぜ芥川賞をもらえなかったのか。そこから日本文学の流れを紐解いていく。そこにスリルがあった。春樹の小説がよくわかる(わかった気になれる)のがいい。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年06月05日

    [ 内容 ]
    『1Q84』にもその名が登場する日本でもっとも有名な新人文学賞・芥川賞が、今や世界的作家となった村上春樹に授賞しなかったのはなぜなのか。
    一九七九年『風の歌を聴け』、八〇年『一九七三年のピンボール』で候補になったものの、その評価は「外国翻訳小説の読み過ぎ」など散々な有様。
    群像新人文学...続きを読む

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