あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

汐見夏衛

親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中２の百合。母親とケンカをして家を飛び出し、目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。しかし、彼は特攻隊員で、ほどなく命を懸け戦地に飛び立つ運命だった――。のちに百合は、期せずして彰の本当の想いを知る…。涙なくしては読めない、怒濤のラストは圧巻！

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: スターツ出版
• 掲載誌・レーベル: スターツ出版文庫
• シリーズ: あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。シリーズ
• ページ数: 280ページ
• 電子版発売日: 2016年09月30日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

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戦争、特攻隊はもちろん知っていたし、頭で理解していたけど、改めて命の大切さ、特攻隊の方々がどのような気持ちで旅立ったかなど、教えてもらえた作品。

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"孤独な少女と死を覚悟した特攻隊員が
　　　　　　　　　　　　　　出会った奇跡"

沖縄で育った私ですが、"戦争"という確実に昔あった事実を受け止めきれず、今まで"戦争"をテーマにしている作品を避けてきました。

この作品に出会ってちゃんと向き合ってみようと思い、資料館や防空壕に赴き勉強することができました。

人の命って簡単に消せることができるんです。
だからこそ、そういう尊さや儚さ、脆さ、大切なことモノをこの作品は教えてくれます。

いつ死ぬかも分からない、死に方も選べない。望まない世界で望まない死に方をしないといけない。そんな絶望の中、生きていかなくてはいけない。
こんな環境でも、愛は素晴らしいと教えてくれる作品でした。


ツルさんに最後、何も言えずに現代に戻ってきてしまったのは私にとっても心残りでした、、、。ツルさんのその後がすごく気になってしまいました。

このような後悔は現代でも、いつ誰と会えなくなるか分からないから、後悔しないように感謝しないとなと思いました。

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中学生の知人が「読んだ方がいい！」と貸してくれた。読み終わったあと、あまりにも心に響きすぎて、自分でも買ってしまった。
目を背けたくなる辛い現実だけど、現代の私たちこそ向き合わなくてはいけないと思う。汐見さんの文章がとても読みやすく、ページをめくる手がとまらなかった。
周りの人に紹介したいと強く思える作品。

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映画化もされ話題となっていて気になり手に取りました。読む前はよくあるタイムスリップ話かと思っていましたが、もう読み始めたら一瞬でした！
戦時中の人たちの思いや主人公2人の思いがすごく細かく丁寧に描かれており、自然と光景が目に浮かびました。ずっと胸を締め付けられながら読み進めた一冊でした。

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もともと戦争の話に興味があるので映画が公開されたのを機に読んでみた。
あの時代の人たちの事を考えたら自分の悩みなんてちっぽけに思えた。
最後は大号泣してしまった。
本でこんなに泣けるなんて（ ; ; ）
恋をしていたあの頃の自分を思い出して胸が熱くなった。
結局映画は見れなかったけど、ネトフリに出るかなー出たら絶対見たい！

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初めて本を読んで泣いた。
それくらい戦争のお話って私の中では重くて、
当時の人たちの暮らしとかが鮮明に描かれて、想像できればできるほど心にのしかかってくるものが大きい。
だからこそちゃんとこの今の生活のありがたさをよく理解できるし、戦争を風化させないできちんと伝えていく必要があるなーって思った。

彰が本当に正義感に溢れてて、私のタイプの男だったので読みながら恋してました。だからですね、百合と同じような気持ちになって、本当に行ってしまうのが悲しくて大泣きしたんだと思います。最後の手紙のシーンは耐えられませんでした。私のピュアさにも気付かされました。なんちって。

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タイムスリップ物と特攻隊の青年との悲しい恋愛物のドッキングで、よくある話。
話の先も予想できるが、それでも面白くて感動した。

若くて未来ある青年たちの命が、敵船に激突して太平洋に散っていく。
愛するものを守るため自分の命をかけることが正しいと信じて喜んで死んでいく特攻隊たち。
お国のために死んでいく兵士たちを万歳しながら送り出す人たち。
太平洋戦争の時代にタイムスリップした現代っ子の百合は、そんなのおかしい！間違ってる！とまっすぐな目で叫ぶ。
非国民と言われて捕らえられる時代に、愛するものを守るために、間違ってることを間違ってると叫ぶ。
悲しい物語にモヤモヤしたところがないのも、そんな百合の純粋さと勇気に一筋の光、救いを感じられるからだろう。
戦争や特攻隊が過去の物語ではなく、本当にあった出来事として改めて心に刻み、この小説と共に忘れないでいきたい。

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この本は乙女心が丁寧に書かれている作品だと感じました。恋愛小説ですが、歴史の大切も分かるので学生の方にとてもおすすめです。
私は最後の場面がとても印象に残っています。汐見さんにしか書けない場面になっているので是非読んでみてください。
映画にもなっていて、とても人気なので見てみてください。

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戦時中での暮らしが現代人からしたらどんな暮らしなのか読みながら考えた。
戦時中の辛さをとても感じた。
特に2人の運命にすごく号泣した。

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★5.0/5.0

フィクションかもしれないけど、戦時下の様子が頭の中に鮮明に描き出されて、苦しかった。でも、その時代を生きるみんながとても優しくて、あたたかかった。


外じゃなくて家で読んでたら間違いなく号泣してた。
彰が本当にかっこよくて、ツルさんが優しくて、他の特攻員の人達も素敵で。だけど、百合や板倉さんの気持ちも痛いほど分かる(というか、現代を生きる私にとっては2人の気持ちの方が分かる)から、切なかったな。

でも、百合の気持ちはちゃんと彰に届いていたし、彰の気持ちも百合にちゃんと届いて、本当に本当に良かった。
風化させちゃいけないね。私が直接経験したわけじゃないけど、過去の事実をちゃんと学びたい、知りたい、って思いました。