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“最後のセーフティーネット”児童相談所は、なぜ虐待を見過ごして
しまうのか?
虐待された子どもの「最後のとりで」となるのが児童相談所です。
必要とあらば親と引き離したり、一時保護所で預かったり、訪問や
カウンセリングをして安全を確保する役所・・・のはずなのに、
「児童相談所に何度も通報していたのに虐待死してしまった」
という例が後を絶ちません。
人手不足、専門家の不足といったハード面の限界は各メディアでも
言われていますが、それは本質的な問題ではありません。
本書で取り上げる問題の一例は――。
・心理的虐待、ネグレクトの相談終了の判断基準は「死ぬことはないから」
・虐待は手間と時間がかり責任を負いたくないので、学校、保育園などに
押し付ける
・役所の中で児相は超不人気部署。お役所体質の問題が凝縮
なぜ虐待が起きるのか、見過ごされるのか、どうしたらいいのか?
著者は19年にわたり心理司として児相に勤め、2000人以上の家族と
接してきたプロフェッショナル。15万部のベストセラー『教室の悪魔』を
記したカウンセラーが、子どもたちの悲痛なか細い声を交えながら、
満を持して問題のすべてを論じます。
Posted by ブクログ 2023年04月06日
2016年とやや古い本であること、人口が多い分扱う件数も多くなる東京ならではかもしれない、という二点は気になるが、児童相談所の実態とその要因について分かりやすくまとめられていた。
・児童福祉司は資格をもつ児童心理司と異なり地方公務員が異動してきたに過ぎない。
・専門知識がなくても児童福祉司になれるう...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月29日
児童相談所に勤務していた筆者からの厳しすぎる告発。親と子のいびつな関係、専門職とみられている児童福祉司という無責任な仕事ぶり、それに追従する心理司など、これでもかとあげつらっていますが、何とも今回の貴乃花親方から批判されている気がします。
ただし、私は貴乃花親方を断固支持する人間ですので、山脇さんに...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月05日
児童福祉司の実態に唖然とする・・・。
それなのに児童心理司より立場が上ってどういうこと?
組織も中身もめちゃくちゃで、これじゃあ虐待死が無くなるわけないし、いくら通報したって無駄じゃないかと思ってしまうような酷い状況で、まったくもって虚しい気分になる。
本書の著者のような人が専門のオフィスを立ち上...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月12日
児童相談所が虐待を見逃し子供を救えていない。知識も経験もなく、配属された公務員である児童福祉司は、報告義務がなく大きな権限を持つにもかかわらず、感情で判断し、子どもを見ず親のいいなりになり、吟味せずさっさと相談を終わらせる。
機能しないのもあたりまえな構造になっていることを知りました。プロ意識を持...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月08日
児相の現状、課題、問題点が述べられている一冊。
それでも、児相を頼らざるを得ない状況もあるのが現実で、闇は深いなと思いました。
支援者としては、児相を「頼る」のではなく、児相と「ともに成長していく」という視点でかかわったらよいのかも、と思いました。
「人任せにせず、自らも学べ」ということなのでし...続きを読む
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