不正の迷宮 三菱自動車 スリーダイヤ転落の20年

不正の迷宮 三菱自動車 スリーダイヤ転落の20年

三菱自動車の燃費改ざんはなぜ起きたのか。そして、三菱自動車ではなぜ何度も不正が繰り返されるのか──。
「日経ビジネス」「日経オートモーティブ」「日経トレンディ」など日経BP社の各媒体の総力を集めて燃費不正問題を検証した。

軽自動車4モデルで発覚した不正は、三菱自動車の運命と自動車産業のあり方を大きく揺さぶった。危機的状況に陥った三菱自動車を、
日産自動車が傘下に入れて救済。スズキでも燃費に関する不正が発覚し、国の制度が見直されるなど「パンドラの箱」を開けた。
不正の原因を探ると、そこには絶望の縁に立たされた開発現場の姿があった。ダイハツ工業やスズキとの燃費競争に勝とうと、目標は5度も引き上げられた。
現場の「無理だ」との声は経営陣には届かない。走行試験などを担当する技術者は追いつめられ、不正に手を染めた。
データを改ざんするための専用ソフトウェアまで開発され、不正の手口は代々引き継がれていった。

開発現場だけの問題ではない。三菱自動車はこの20年近く、経営の混乱が続いてきた。リコール隠しなどの不祥事もあり、株主や経営者が次々に変わった。
技術者が次々に会社を去り、競争力は低下していった。経営が迷走すれば現場はモチベーションを落とし、それが不正の温床となる。
本書が紹介する三菱自動車の「転落の歴史」は、そうした事実を改めて教えてくれる。

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不正の迷宮 三菱自動車 スリーダイヤ転落の20年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月20日

     決して許されるものではないが、タガが外れてしまうとこの会社に限らず不正は発生し得るとこの本を読んで感じた。
     失敗から学ぶことも多い。

    0

    Posted by ブクログ 2017年02月05日

    とうとう三菱自動車は、日産自動車に吸収合併されることになりました。このままでは消滅する可能性もあるので、対等合併でなく、吸収合併なのでしょう。

    池井戸潤氏の「空飛ぶタイヤ」を昨年(2016)の春に読みました、この本はフィクションとされていますが、中身を読むと、どの自動車会社のことを指しているのかが...続きを読む

    0

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