ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
太宰治賞受賞の名作待望の文庫版を電子化! 二六歳女性。独身。製薬会社勤務OL。仕事にも男性にも情熱を抱くことはできないが、情熱を傾けることができるものがひとつだけある。それはチューバを吹くこと。中学のブラスバンド部で背が高いからと割り振られた楽器がチューバ。社会人になっても、ひとり孤独な音楽家として演奏している。そんな時、彼女はバルカン半島で活動するバンドを知り、その音楽に衝撃を受ける……。第23回太宰治賞を受賞した表題作ほか2作を含む傑作小説集。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
表題作を含む、音楽関係の2本と、プラネタリウム興行に集まった様々な人達のストーリー1本。 中学高校とブラスバンドで、なんとなく吹いていたチューバ。バイトのお金をためて購入し、河原で一人で吹くのが毎週のルーチンになっている主人公。ある日、ちょっと変わったバンドのクラリネット吹きに目をつけられ、時々慰...続きを読む問などでバンドの中でチューバを吹くことになる…。 音楽を主軸とした表題作と2作目『飛天の瞳』は、純文学というか、文芸というたぐいのものであろう。初見はめちゃくちゃ読みにくい。というのも、会話もすべてト書きの中に含まれており、カギカッコが存在しないうえ、改行がないのである。 そのせいもあって、評価は間違いなく、完全に分かれる作品群であり、さらには1本読み終えても、続けて次の作品が全く頭に入らなくなるという、強敵でもある(しかし一度休めば頭に入ってくる)。 しかしながら、全作品とも妙に引き込む独特の文章の魅力というものが有り、特に音楽作品2本は、終盤に向かってなんとも言えない熱のようなものが伝わってくる作りとなっている。 語彙力というか、あえて使っているのであろう引っかかるような言葉選びも独特で、そこまでやらなくても良くない?というような単語がちらほら見られる。これらもある程度慣れてくると読めるのである。 最後のプラネタリウムの話は、様々な人達が交差するというようなことが先にほのめかされていないため、この人の癖とでも言おうか、読みにくさが鼻について、特にブログで発信している人の立ち位置がよくわからぬままであった。そして、この作品だけカギカッコが使われている。読みやすさに対する配慮であろうか。しかし、視点が変わるたびに読みにくいと感じる。 楽器を扱っている作品かつ、同業者らしいので甘め評価ではあるものの、読みにくいのは覚悟の上で読んでみてほしい作品では有る。ワタシは好きだ。あと、映像化したら、つまらないだろうなこれは。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
チューバはうたう―mit Tuba
新刊情報をお知らせします。
瀬川深
フォロー機能について
「小学館文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
ゲノムの国の恋人
「瀬川深」のこれもおすすめ一覧へ
▲チューバはうたう―mit Tuba ページトップヘ