背いて故郷

背いて故郷

913円 (税込)

4pt

3.3

第六協洋丸、仮想敵国の領海に接近するためのスパイ船。柏木はその仕事を好まず、親友・成瀬に船長の座を譲った。だが成瀬は当直中に殺されてしまう。撮影済みのフィルムを奪われて。禁忌に触れてしまったとでもいうのか? 柏木は北の大地を餓狼の如き切実さで駆けめぐった。ただ真相に迫りたかったのだ。彼の前に立ちはだかるのは〈国家〉、そして――。日本推理作家協会賞受賞作。

...続きを読む

背いて故郷 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今年はお休みの日によく雪が降る。今日も朝目覚めると一面の雪。この本の舞台の鶴岡や築別には遥かに及ばないけれど。
    「おすすめ文庫王国」に北上次郎から“志水辰夫はこの五冊を読め!”とあり、今更ながらにシミタツである。
    悲惨な物語で、主人公はあがけばあがくほど状況は悪くなり、話が進めば進むほど暗い出自が明

    0
    2011年07月18日

    Posted by ブクログ

    初めての志水辰夫さんの本、船長の身でふとした依頼でスパイ船長の依頼を友に譲り、友の死に隠された真実を暴いて行くが。。。友の死の前に撮った写真に秘密が有り公安と組織の詮索が始る、昔の恋人、スパイ船の乗組員が絡み最後がやり切れない訳が判明する。描写が少ししつこい部分も有るがストーリーとしては面白かった。

    0
    2015年10月10日

    Posted by ブクログ

    船乗りの主人公、自分が船長をつとめる船がスパイ船ではないかと疑い始めその職を同じく船乗りの親友に譲る。その後、親友はなにか証拠をつかんだのか殺害されてしまう。真相を探るため、冬の北の地に向かう。

    追われるシーンのすごい臨場感!闇の中で迫る追っ手との攻防!
    後半とうとう証拠をつかみほっとしたとき、ま

    0
    2013年09月11日

    結末の改竄を許しません!

    長年のファンです。

    講談社文庫で出された著書は、ほぼ全て作者の手によって書き改め、非常に残念の改竄が行われてしまいました。

    独特な体現止めや、「キザ」と言われてしまう領域へ、寸止めのギリギリな痺れる台詞の数々に、当時の私達読者は「国産冒険小説であっても、ここまで格調高い文体をもって、世界

    #アツい #泣ける #切ない

    0
    2022年06月18日

背いて故郷 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

志水辰夫 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す