ふしぎな部落問題

ふしぎな部落問題

825円 (税込)

4pt

3.8

二〇〇二年に同和対策事業が終了した。しかし、それは部落差別がなくなったことを意味するわけではない。インターネット上には、どこが部落か、などといった情報が氾濫している。一方、差別を解消しようとする部落解放運動も時を経て、変化を余儀なくされている。「歴史」から学び、「メディア」によって現在を知り、「地域」から未来の方向性を模索する、これまでにない部落問題の決定版。

...続きを読む

ふしぎな部落問題 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これまで茫洋とした輪郭でしか認識したことのなかった部落問題の今を非常にクリアに見ることができた。全国の被差別地域が第4章で紹介された大阪・北芝のような活発でポジティブな「おもしろ共同体」と同様の位置に辿り着けているわけではもちろんないだろう。益のない、もはや全く意味をなさない差別など1日も早く解消さ

    0
    2017年05月31日

    Posted by ブクログ

    被差別部落をなくすのではなく、残したまま部落差別を伝えていくことこそ、差別をなくす方法。
    部落を隠したところで解決にはならない。

    0
    2023年07月18日

    Posted by ブクログ

    「差別をなくすための部落解放運動や同和対策事業が結果的には部落民を残すことになった」というパラドックス。

    0
    2019年08月16日

    Posted by ブクログ

    同和対策審議会が発足した年に生まれ、同和対策事業特別措置法が施行されたのは小学校3年生のとき。しかし、当時は学校で同和教育をなされず、同じ校区に被差別部落の友達がいたのに、その歴史、問題をろくに知らないでいた。部落の友達に対する教師を含めた大人たちの接し方に漠然と違和感を抱き、振り返れば明確な差別が

    0
    2016年08月19日

    Posted by ブクログ

    ずっと考えていたけど、差別について隠す方がいいのか、おおっぴらにするのがいいのか、やっぱり難しい問題だと思った。

    部落問題は目に見える部分では、解消されつつあるが、根深い差別があるのも事実。どうしていけばよいのか。

    0
    2016年07月27日

    Posted by ブクログ

    人為的であって、制度の亡霊によってのみ、日本の社会にインプリントされてしまったという点で、人種や国籍の差別とは、種類が異なる。ただ忘れ去るのを待っても数世代に満たない期間では亡霊が消えないことに苛立った被差別の側が、コミュニズムとの相関性を取り入れてしまったことにも問題はありそうだ。

    0
    2018年10月14日

ふしぎな部落問題 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ちくま新書 の最新刊

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

角岡伸彦 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す