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安倍政権における閣僚のほとんどが所属している「日本会議」。「日本会議」は誰のために何をなそうとしているのか? 日本改憲勢力の真実の姿とは? 本書は、2017年1月6日に東京地方裁判所からなされた仮処分決定を受けて、一部記述を削除して配信しておりましたが、同年3月31日に同裁判所の異議審において上記仮処分決定が取り消されたことを受けて、当該削除部分を従前のとおりに再修正したものです。
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Posted by ブクログ
日本会議の歴史と人脈、そして横の組織の繋がりすべてにおいて奥が深いことがわかった。右派の運動が市民運動として民主的に発展して今があることに驚いた。そして感心してしまった。こうした組織運動の主張する事案には賛否がでるが無関心はいけないと思いましたね。
素晴らしい本。結局、一群の人々こそが、最も地道に民主的な手続きで運動を進めてきた。 その成果が実現しようとしている、ということ。 ただし、報道規制などは民主的ではないので注意。
「日本会議」の存在を全く知らなかった無知な私には衝撃的でした。 ただ単に日本会議を糾弾するだけでなく、安倍政権の支持団体でもあり、日本の右派の中でも特異な存在である「日本会議」を、その構造から歴史を掘り起こした、まさに研究だと思います。 また、同書を出版した扶桑社宛に、日本会議事務総長椛島有三から...続きを読む、「日本会議について裏付けの取れない証言を並べ、活動を貶める目的で編集されており、団体・個人の名誉を傷つける。」として、出版停止を要求する申し入れがなされたようです。
★今となっては当然に見える先駆取材★籠池問題もあって右派・日本会議がらみのトピックスは消費されつくしたように見えるが、きちんと調べたのは本書が最初なのだろう。書きぶりはやや拙い(というか盛り上げようとしてやり過ぎ)感じはあっても、地道なデータ取材が素晴らしい。取材できた人の例を長々と記しており、どれ...続きを読むだけ普遍性があるのか分からないが、読み物としては数人を広く浅く取り上げるより面白いのかもしれない。 しかし学生運動を経て政治活動をしていた生長の家の面々が、運動・政策・教団の3方面から、地方議会を動かしたり集会を開いたりといった手間と時間のかかる(著者曰く民主的な)活動を今に至るまで続けられた手法を知りたい。中心メンバーは団塊の世代かその上で70歳を超える。理念はあったとしても、人材は2世中心で不足しているというし、カネはどこから来ているのだろう。 地道な活動が安倍晋三という偏った長期政権にたまたま食い込めて勢力を増したのか、逆に彼らがバックについていたからこそ安倍政権が誕生したのか。衛藤晟一と首相の関係の深さなど、正直なところ理屈では分からない。 反左翼という一点で、日本会議のもとに様々な宗教団体がまとまっているのも不思議。成功例が日本会議だけだからなのか。 そして生長の家の谷口雅春は天皇信仰があり、米国から押し付けられたものとして「反憲法」の立場だという。安倍政権の動向をみると後段は分かるとして、天皇制はないがしろにしているようにしか見えない。その整理はどうなっているのだろうか。
徹底した取材にもとづいて、安倍首相の権力基盤の源泉となっている日本会議(生長の家原理主義のネットワーク)の実態を炙り出している傑作。テーマが極めて政治的であるため、客観性を担保するための著者の1次文献に対するこだわりは執念といっても良いほどだ。 本書で目からウロコが落ちたのは、「ある意味安倍晋三は...続きを読む『小選挙区制の申し子』といえなくもない」という主張だ。 第一次安倍政権を誕生させる流れを作ったのは、自民党の中で長年尊重されてきた「総幹分離原則」を無視して同じ派閥から安倍晋三を幹事長に抜擢した当時の小泉首相である。それを可能にしたのは、公認権をはじめとする党内の人事権を執行部が独占する小選挙区制特有の仕組みである。小選挙区制は政権交代を可能とする二大政党制を想定して導入されたものだが、同時にそれまでの自民党の各派閥の影響力の低下という副作用をもたらした。「自民党をぶっ壊す」(壊し屋の象徴の一つとしてX-Japan好きも公言した)というキャッチフレーズもあったが、それを十二分に活用して首相の座をつかんだのが小泉氏だ。 小泉首相の時代の政治がもたらした帰結は別として、小泉氏は演説がうまく、カリスマがあった。靖国参拝など総裁選の公約を果たしていることからも、一定の保守派の組織票はあったとは思うが、小泉氏の権力の源泉はその無党派層を中心とする国民的人気であろう。しかし、安倍晋三にはそれもない。それゆえに日本会議や「生長の家原理主義者ネットワーク」をはじめとする「一群の人々」が安倍の周りに群がり、右翼団体の常套手段である「上部工作」が効きやすい状況ができたという著者の主張は説得力がある。 本書によって、「特定の特殊な思想を奉じる決して可視化されない人々が、その正体を明かさず国政の一大事に口出ししようとしている」由々しき事態に一石が投じられた。政治活動には時間とカネがかかるが、日本会議は人口ボリュームのある保守高齢者を押さえ、そしてそれを徹底して効率的に動員し、政治的影響力を最大化している。日本の民主主義の健全性を担保するためには、彼らの主張というよりは「運動手法」への対抗手段を考えないと、日本があらぬ方向に持っていかれる危険性があると思う。
[日本の黒幕?]社会や政治の保守化・右傾化の理由として,日本会議という「知られざる」組織の存在とその影響の可能性を指摘した作品。著者は,サラリーマンとして勤務するかたわらに執筆活動を開始した菅野完。 いろいろと言われている作品ですが,日本会議という組織があり,脈々と戦後にいわゆる保守運動が続けら...続きを読むれてきたということを指摘した意義はあると思います。他方,以下のとおり「仮説を検証するため」でなく,「仮説を立証するため」に書かれた本であることは読者の注意を引いて良いかと。私は現在エジプトに住んでいて,誤解を恐れずに言えば,そこでよく耳にする「アメリカとイスラエルに中東は支配されている」という議論と似たものを感じました。 〜「安倍政権の反動ぶりも,路上で巻き起こるヘイトの嵐も,『社会全体の右傾化』によってもたらされたものではなく,実は,ごくごく一握りの一部の人々が長年にわたって続けてきた『市民運動』の結実なのではないか?」本書の目的はこれらの仮説を立証するところにある。〜 すべてを説明するものは何物をも説明し得ないのではないかと☆5つ
活動母体がその素顔を晒していない日本会議。今日まで尻尾を出さなかった彼らは、90年代後半から猫の目のように変わり続ける政権の周辺で、10年近くロビー活動を展開した某リース会社の元経営者以上に、不気味な存在ではないだろうか。 また、宗教的動機は金銭的動機にも匹敵する力を秘めているという事を改めて再確...続きを読む認させられた。
第1回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション賞(=第48回大宅壮一ノンフィクション賞)を受賞しながら、物議を醸し出し、販売差し止めの仮処分を受けた著作。Wikiを読むと、著者も結構お騒がせの人物のようです。 なるほど…、右傾化や靖国神社問題、これに関わる人たちが実名入りで書かれています。安倍さ...続きを読むんの支持基盤なんですね。日本会議がどこまで影響力があり、実態がどうなのかについてはこの1冊以上の知見はないのですが、何となくの動きがわかります。 週刊誌的で少々偏っているような気もします(が判断できるほどの知見もなし)。後半は日本会議の根と解される「生長の家」の話題が中心で、確かに賛否が極端に分かれそうです。実際はどうなのかを色々な人の意見を聞いてみたくなりました。この場で政治関係は如何なものかと思いましたが、一つの側面として読んでみるのもよいかなと思った1冊です。
日本会議の源流として、全共闘運動が激しかったころ長崎大の民族派学生が学園紛争からキャンパスを正常化した運動があるのは興味深かった。背後に生長の家が母体としてあり、椛島有三が議長だったという。若き日の鈴木邦夫も早稲田大で生長の家の民族派として活動していたが、こちらは武闘派で、ゲバ棒と渡り合った。結局...続きを読む、長崎大系の安東らに学生組織の権力の座を追われていく。生長の家は「出版宗教」と異名を取り、数々の出版物を出していた。谷口雅春の言葉は今でも原理主義者がいるようだ。生長の家は1983年に政治活動をやめるが、今も影響を残している。 日本会議は、神社本庁のほか、霊友会や崇教真光など新興宗教も協賛。活発な地方議会への請願活動、立候補予定者への思想アンケートなど、かつての左翼運動が得意とした手法で政策実現を図っているという。 参議院の法王と呼ばれ、戦後50年決議の戦争責任の箇所に最後まで抵抗した村上正邦への取材は面白かった。逆にそれ以外の日本会議メンバーには、あまり直接取材ができなかったのか、資料に頼った記述が多かったのは惜しむべき点か。
東京地裁により「一部記述を削除しない限り、販売してはならない」との販売禁止仮処分命令を受けて、一部黒塗りになったりして話題になっていた本。 黒塗りになる本ってどんな内容なのか気になっていたので読んでみた。
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