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結婚からわずか4年。幸せな毎日を送る女優を襲ったのは、治療困難といわれる「肝内胆管がん」 だった──。治療法を探し求めたセカンドオピニオン。覚悟して臨んだ腹腔鏡手術。手術前夜に病室で綴った「遺書」。そして、夫が書き記す、激やせ騒動と衝撃の死の真相。最後まで「川島なお美」を演じきった、ある女優の生き様。
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Posted by ブクログ
読み始めたら止まらくなった。生きるってこういうことなんだって思った。自分らしい生き方を最後まで貫き通した川島さんと、それを支えた鎧塚さんは本当にすごいと尊敬した。わたしはがんではない。精神障害を抱えているけれど、同じことが言える部分がいくつかあった。比べる対象になんてならないけれど、でも生きることが...続きを読むどれだけ大変で、どれだけ素晴らしいことなのかを、知ることができた。とても素敵な本に出会えてよかったと思う。
読んでいて、切なくなった・・・ 医者はピンキリだということと、 命を預ける以上、悔いのないよう調べてゆく姿勢、 とても前向きな人なんだということはよくわかった。 それだけに、この本が生前の刊行とならなかったことが、 なんとも残念でならない。合掌。
癌に対する向き合い方は人それぞれ。 実際に自分だったらどうするんだろう〜?と。 余命わかったら抗ガン剤はしないだろうなぁ…とか。やはり考えておくことは大切。だからそういう本はたくさん読んでおく。そこは川島なお美と同じ。
川島なお美さんの肝内胆管がん闘病記。 がん再発がわかってから書かれたものだが、必ずや自身は芸能界に復帰すると疑わず、後日談として徹子の部屋か何かで「あのときは大変だったんですよ~」とにこやかに話すシナリオを思い描いていたことが綴られている。 最後の最後まで舞台に立つも、いよいよ容態が悪化してしま...続きを読むい、その願いは果たされず2015年9月24日に54歳で他界。手記は、夫の鎧塚俊彦さんが川島さんの文章にまえがき・追記・終章・あとがきを加えるかたちで上梓された。 鎧塚さんが「闘病記ではなく、同じくがんを患った方々への応援歌」と書いているが、がん患者の方々のみならず、今を生きるわたしたちに向けられた応援歌でもあり、川島さん自身が自身を女優たらしめんとする自己暗示であるようにも読める。 鎧塚さんが告別式の喪主あいさつで「女優として貫き通してきた人生の緞帳が下りようとしています。女房は拍手をいただくことが生きがいといっても過言ではありません。割れんばかりの大きな拍手で送ってください。アンコールはありません」と述べたのが話題となったが、手記を読むにつけ、川島さんは自分の人生をひとつの舞台であり、女優として演じ続けなくてはいけないのだという気持ちを強くもっていたことがわかる。ここまで意志が強いからこそ女優でい続けたのだと唸るばかりだ。 また、自らのがん腫瘍を「いましめクン」と呼び、がんを患ったのは自分の生活を見直すよき思し召しととらえ、どこまでもポジティブに生きる川島さんの姿勢に胸を打たずにはいられない。 がん報道の前に、鎧塚さんが片目を失明寸前だということで献身的につくす川島さん像を素晴らしいと評価する声が高まったが、手記から、人情に厚く、「ありがとう」の気持ちを忘れない、チャーミングな人柄だと改めてわかり、さらに魅了された。 これは、応援歌であり、わたしたちへの「いましめクン」でもあると思う。 自分や他人と向き合うこと。 日々を輝かしいものにする努力を惜しまないこと。 どれだけ長く生きるかではなく、どのように生きるかが大切であること。 2015年最後に読めてよかった。
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