無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2024年03月24日
筒井康隆さんの作品は短編集しか読んだことがなく、初めて長編作品を読みました。
ページにびっしりと書き込まれた難解な日本語たち。でも読んでいて全く苦ではない。(注釈の量すごいのにね)
京極夏彦作品で何度も挫折している私でも、最後まで夢中で読み切りました。
2月に村山由佳の二人キリを読んで、3月にこの本...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月13日
筒井氏の作品はできる限り読むようにしているが、近年の作品でも好きなのが本書。
主人公はじめ家族に起こった出来事や、その当時実際に起こった出来事を述べる部分が多く、個別の場面の描写が密にされることはあまりない。
筒井氏は、「省略」や「時間経過」についての技法にかねてから取り組んでいたが、本書はその一...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月09日
3.11の描写が出て来て初めて、
これはいつ書かれた本なのかと驚き出版年を見た。
平成27年発行。
筒井康隆ということ、
またその文体の古さから(注釈が多く、それなしでは読めない漢字も多々登場する)
わりと前の作品かと思って読んでいた。
あまりの美しさから、
5歳にして性器を切り取られる少年。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月28日
どうゆう結末になるのか、どんどん読み進めたいのに枕詞やら見た事ない漢字(読み仮名ふって、ページの左に用語の説明までご丁寧にありましたが)がぎっちりで、少しイライラしました。
巨匠が古今の日本語の贅を尽くして・・・との事ですが読み難い。
主人公の性器を切り取った変質者も、祖父を殺した弟も、会社の上司と...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月26日
素晴らしい読書体験だった。
幼少期に生殖機能を暴漢に奪われ、煩悩を知らずに育つ貴夫と周囲を描いた、一族の栄枯盛衰ストーリー。
古風な語彙が非常に多く、最初は戸惑うが、段々とその文章に引き込まれてこうあるべきだと錯覚させられる。日本語の奥ゆかしさと、貴夫の聖人伝が融合して、難解だが居心地の良さを与...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月02日
聞き慣れない難読な単語が多く、注釈でそれぞれの意味が記されているがそれでは足りない程難しく書かれている。一つ一つ意味を確かめながら読む時もあれば、なんだかスルスルとその漢字が持つ空気感だけで意味を感じ取り読み進める時もあった。ラストに印象的に示されたスケープゴートがこの作品の主題であって、それを表す...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。