僕の探偵

新野剛志

宗介とは半年前、街で偶然再会した。学生時代の友人で、ひとから見下されるような仕事をしている僕とは違い、将来を嘱望された秀才だ。その彼が勤めていた大手コンサルタントを辞めて、行くあてもないと言う。仕方なく一晩だけ泊めるつもりが、その後も居着いて、今ではうちの居候。普段は暢気にヨガの修行をして過ごしている。そんな彼は、僕が仕事で遭遇した事件を持ち帰ると、瞬く間に解決していく探偵へと姿を変えるのだ。だけど、僕は知っている。宗介自身が誰より深い悩みを抱えていることを……。暗い過去を持つふたりの青年が、五つの事件を通して経験していく出会いと別れ。爽やかな余韻を残す連作短編集。／解説＝千街晶之

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内ミステリー
• 出版社: 東京創元社
• 掲載誌・レーベル: 創元推理文庫
• ページ数: 338ページ
• 電子版発売日: 2016年05月13日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 3MB

[ブクログ · ★★★★★]

おもしろかった。解説でも書かれているけど常識人の主人公と破天荒な友人の同居生活が『まほろ駅前シリーズ』っぽい。ストーリーは別物

[ブクログ · ★★★★☆]

主人公がデリヘルの店長で、探偵役が居候の同居人……という、二人の連作短編集でした。
どの話もオチが楽しめました。そういうことか……

[ブクログ · ★★★☆☆]

電車で読みはじめて冒頭でギョっとした。デリヘルの店長が主人公、その居候が探偵役。ある意味お仕事もの。いろいろ出てくるヨガのポーズを想像するのが楽しい。