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座っておとなしく聴くクラシックやモダンジャズに対して、ダンサブルな流行音楽を大衆音楽と定義すると、昭和の音楽史に「リズム」という新たな視点が浮かび上がってくる。戦前戦後のジャズに始まり、昭和30年代のマンボにドドンパ、はてはピンク・レディーからユーロビートまで。ロックやフォークとも、演歌やニューミュージックとも違う、「踊る」大衆音楽の系譜を鮮やかに描いた問題作。
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Posted by ブクログ
昭和歌謡を学術的に解き明かしたマジメな本。 音楽を踊れない、踊れる、に分けて芸術音楽と大衆音楽に分ける考え方は面白い。 いささか強引かな、とも思うけど。 戦前の西洋音楽の輸入からサンバ、ボサノヴァ、果ては日本独自のドドンパ、世界を席巻したツイスト、そしてアイドル歌謡、現在はユーロビートまで、日本で流...続きを読む行した「歌謡」を考察する。 大変面白い読み物でした。 今はYouTubeが有るからホントに便利。気になった音楽は、その場で確認出来る。 「ブルースブラザーズ」は凄く面白そう。 アイジョージの、ドドンパは私が作った、との後追い説明も時代を感じて興味深い。今なら通用しない言い訳ばかり。 全編通じて飽きさせない語り口でした。
昭和30年代にブレイクしたマンボ、ドドンパ、ニューリズムのムーブメントに関するラフな概説。1990年代にVictorのコンピレーション盤「黄金のニューリズム」を愛聴していた身としては即買の一冊であった。橋幸夫「あの娘と僕」の歌詞に登場する「ピチ娘」の意味が分かるなど、体系的な記述には到らない部分が多...続きを読むいまでも、魅力的なエピソード記述が豊富であり、当時の歌謡曲風景を垣間見ることができる。昭和30年代の歌謡映画を観る時にも役に立ちそうだ。
戦後〜80年代後半・90年代にかけての、「踊る」ことをテーマにした音楽の受容の歴史について。話題になってる音楽を聴きながら読みたい。
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輪島裕介
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