東京プリズン

東京プリズン

1,012円 (税込)

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十六歳のマリが挑む現代の「東京裁判」とは?少女の目から今もなおこの国に続く「戦後」の正体に迫り、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞受賞。読書界の話題を独占し“文学史的事件”とまで呼ばれた名作!

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東京プリズン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年01月12日

    米メイン州の高校で行われたディベートのテーマは「天皇ヒロヒトに戦争責任はあったか」。
    日本人女子高生の幻想めいたエピソードは正直読み進めるのがしんどいが、それぞれが結末にしっかりと繋がっている。
    神でないなら人間か、男でないなら女か、個人とpeopleは別物か、という問いが面白い。

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    Posted by ブクログ 2021年06月27日

    すごい、すごいよ!この小説は。
    よくこれだけのものを書き切れたと思う。
    メインは「天皇の戦争責任」に関してのディベートなのだが、それまでの狩やスピリチュアルが全て意味を持ちマリのスピーチに繋がっていく。
    アメリカ人の横暴な考えや日本人の卑屈な事なかれ主義、真珠湾、原爆、東京大空襲、はては人間キリスト...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月15日

    評価が低いのは、わかる。たしかに読みづらい。パラレルワールド的な展開で進むから追いにくい。高校で読んだ時は離脱してしまった。

    ただ、内容は本当に面白いです。
    もしダメそうだったら後半三分の一だけ読むっていう御法度を犯してもいいのではないでしょうか。核になることが書かれてます。そこだけでも読む価値あ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月18日

    天皇と戦争責任。今でも連綿と続くこの問題に挑んだテクスト。何故、タブーとされるのか。そして誰しもが天皇はひとなのか神なのか、あるいは、戦争を始めた主体が誰なのか議論し、責任問題を清算できていない背景には何があるのか。そのルサンチマンを徹底的に抉り出した作品だ。必読の一つ。

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    Posted by ブクログ 2023年07月07日

    若い娘にこういう事を聞くのはかなりむちゃだなあ…と思いました。
    私も同じ年頃に聞かれたらわからなかったと思う…。

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    Posted by ブクログ 2023年03月30日

    いやぁ、難しい本だった。
    なもんだから、すごく時間がかかってしまった。
    いわゆる文藝作品であり、物語小説ではないので書いてある事がちんぷんかんぷんなのだ。

    内容はアメリカに留学した16歳の少女が、授業の一環で「天皇の戦争責任」を題材にしたディベートに参加するするという内容。

    そもそも日本の社会科...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月22日

    戦後に生まれ、戦争のことを知らないまま、アメリカに留学した、高校生のマリの物語。
    アメリカン・ガヴァメントという授業で、天皇の戦争責任について、進級をかけディベートすることになる…という話は、この本が話題になった頃に知った。

    複雑な物語で、どう言っていいかわからない。

    たった一人で、カルチャーシ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月08日

    天皇の戦争責任のことを
    日本人の少女が
    アメリカで弁明する
    というあらすじに惹かれて手に取ってみた。

    これまで深く考えようと思ったことはなかったけど、確かに天皇って、世界に類を見ない不思議な存在だ。
    生と死、男と女、戦争と平和、傀儡と主体、人民と統治。
    色々な概念を総合して考えても、答えの出せない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月26日

    東京裁判における天皇の責任という問題を、アメリカ留学中の高校生マリがディベートで追訴する。自分の土壌でない場所で、相手のルールで物事が進めらていく極度のストレスは経験からかなり共感するところがあった。母娘関係、第二次世界大戦の振り返り、戦後の日本人の思考方法など様々な重い問題が何層にも書かれていて、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月07日

    「シン・ゴジラ」評がとてもおもしろかったので、著者の小説をしっかり読みたいと思っていた。

    イデオロギーにまみれて日本ではまともな議論の成り立たない「天皇の戦争責任」。著者は、アメリカの高校でのディベートという舞台設定と、さながらシャーマンのように過去の人びとやときには野生動物と心を通わせられる主人...続きを読む

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